- 1. ピーテル・ブリューゲル《怠け者の天国》
- (絵画)
- オランダ語のタイトルはLuilekkerland、日本語だと《怠け者の天国》。1567年にブリュッセルで描かれたピーテル・ブリューゲルの作品で、現在はドイツ、ミュンヘンの古典絵画館に所蔵されている。 一見すると地味な色調で、描かれている内容もすぐに伝わってこないが、非常におもしろい絵だ。画家の死の2年ほど前に描かれた。40歳ちょっとで早死にしたブリューゲルにとっては「晩年」の作品。政治と宗教の混迷が深まり、その当時のネーデルラント(今のベルギー北部、オランダ)は明るい時代ではなかった。時代を反映してか、この頃のブリューゲル作品は独特の暗いユーモアをたたえた不思議な雰囲気をまとっている。 ...
- 作成日 2016年07月18日
- 2. ブリューゲル街道
- (絵画)
- フラームス・ブラバント地方。通称パヨッテンラントと呼ばれる独特の美しさを湛えた田園風景が広がるエリアに、ピーテル・ブリューゲル(父)の絵19枚が、パネルになって設置されている場所があります。 この青空美術館へは、ブリュッセルから車で30分ほど西のディルベーク Dilbeek が玄関口。フランダースの詩人Hubert van Herreweghen氏は、このパヨッテンラントを「北のトスカーナ」とも形容しています。水車小屋、地元名士のシャトー、地元産ビール(ランビック系)、地元肉料理、うさぎクッキーなど、魅力的なアトラクションがあり、何よりブリューゲルの風景を彷彿とさせる風情を味わうのが一番のご馳走です。 ...
- 作成日 2015年03月22日
- 3. ベルギーのユースホステル
- (旅の基本)
- ... 首都ブリュッセルではブリューゲルというホステルが中心街に近い場所にあり便利。他にもいくつかあるので、満室などで困ったら連絡してみてね。 Bruegel Brussels Heilige Geeststraat 2, 1000 Brussel +32 2 511 04 36 http://www.jeugdherbergen.be/nl/brussel Jacques Brel Rue de ...
- 作成日 2017年10月18日
- 4. マイエル・ファン・デン・ベルフ美術館 Mayer van den Bergh Museum
- (アントワープ)
- タダ同然の価格で落札した「謎の風景画」は、大ブリューゲルの名作《狂女フリート》だった。19世紀のアートコレクターが集めた作品を展示するネオゴシック様式の美しい美術館。 美術館には、13世紀から18世紀にかけてのフランデレンの画家を中心に、彫刻、貴金属細工、タペストリー、ステンドグラス、レース、陶器、コイン、メダルなど幅広い装飾品もコレクションには含まれている。 《狂女フリート》(Dulle ...
- 作成日 2017年07月02日
- 5. ベルギー王立美術館本 Royal Museum
- (ブリュッセル)
- 『ベルギー王立美術館 古典美術館名作ガイド』がブリュッセルの王立美術館で販売されています。 執筆は森耕治さん。 王立美術館で日本語の公認ガイドとして勤務しているベルギー在住の美術史家です。 絵画に描かれた聖書の物語、ベルギーの歴史、中世の風習、作品に使われた絵の具の解説、、、かなり詳しく書かれているので、西洋美術全般について知識を深めたい読者には最適の一冊です。 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ロベール・カンパン、ディルク・ボウツス、ハンス・メムリンク、ヒエロニムス・ボスなど、初期フランダース絵画の巨匠たちからはじまり、さらにブリューゲル親子、ルーベンス、ヨルダンス、ヴァン・ダイクなど絵画黄金期の錚々たる画家の名作が登場します。 ...
- 作成日 2014年05月03日
- 6. ダヴィッド & アリス・ヴァン・ビューレン美術館
- (ブリュッセル)
- ブリュッセルの中心部を離れた住宅地に建つこの美術館は、オランダ人の銀行家であった ダヴィッド・ヴァン・ビューレン氏と名門オラニエ家出身のアリス夫妻が実際に居住していた邸宅です。 二人とも芸術に造詣が深く、また多くの著名なアーティストたちと個人的な交友関係を結んでいたため、当時、この邸宅は、多くの芸術家や著名人の集う社交の場となっていたようです。 邸宅に残るほとんどの家具調度品は、ヴァン・ビューレン氏自らデザインして制作させた一点ものの作品群です。また、アール・デコ調の絨毯やデルフト焼きの陶磁器をはじめ、支援していたベルギーの画家、ギュスターブ・ヴァン・ドゥ・ウーステインの静物画などコレクション、ブリューゲル(父)の『イカロスの墜落』、小ぶりではありますが藤田嗣治の『キューピッド』も飾ってあります。 ...
- 作成日 2014年02月23日