- 1. ミチルのひとりごと 仕事と子育てを両立させるお父さん
- (コラム)
- ウクライナの大統領ゼレンスキー氏が、さらなる支援を要請するため、英国、フランスに続き、EU本部のあるベルギーを訪問した日の朝、ブリュッセルの気温は、氷点下一度の寒さだった。 午前7時半頃、アパートの自宅を出ようと私がドアを開けると、玄関ホールから大きな子供の叫び声が聞こえてきた。 なんだろうと思いながら、階段を降りて行くと、自転車を押した40代くらいの男性と7歳くらいの男の子が建物入口のロビーにいる。彼らは同じアパートの住人で、時々顔を合わせる親子だ。 ...
- 作成日 2023年03月02日
- 2. ミチルのひとりごと キュウリを切れない日本人と、ヒジャブを被らないクルド人
- (コラム)
- 家庭科の時間が、昔から大の苦手だった。 私の子供の頃は、女の子は家庭科で、男の子は図画工作と決まっており、男女で学校で習う内容に違いがある時代だった。 不器用だった私は、家庭科の時間が苦痛で仕方がなかった。男子が楽しそうにノコギリを使って椅子とか作っているときに、どうして女子は料理や裁縫を習わなければいけないのか。なぜ自分の興味のある科目を選択できないのだろう。 家庭科では、1分以内にキュウリを30枚以上切るという試験があった。しかも、1枚を2ミリ以下にしなければならない。今考えると、そんなことをして一体何になるのだと言いたくなる。 ...
- 作成日 2022年10月22日
- 3. ミチルのひとりごと プーチンのお買い物
- (コラム)
- ロシアがウクライナへの攻撃を開始して16日目。連日痛ましいニュースが報道されている。2年かけてコロナがようやく収まりつつあると思ったら、次は戦争である。それもかなり危ない。どこか遠いアフリカや、中近東の紛争ではない。ヨーロッパ大陸での戦争である。 昨日は、あろうことか市民のいる病院や民家に攻撃があったとの報道があった。お腹の大きな妊婦さんが、血まみれになって病院の階段を逃げ降りている写真が掲載されていて、なんとも痛ましい気持ちになる。こんな状況下で、彼女は安全に赤ちゃんを産むことができるのだろうか。 ...
- 作成日 2022年03月28日
- 4. ミチルのひとりごと ダイバーシティー溢れるベルギーの語学学校
- (コラム)
- ベルギーの新学期は9月に始まる。今回は、ミチルが語学学校で出会った個性的な人々をご紹介したい。 でっぷりとお腹の出たアラブ系のおじさんは、シリアからの難民だった。祖国では成功した開業医だった彼は態度が尊大。 彼のフランス語が特に皆より上手なわけでもないのに、いつもふんぞり返って、他の生徒たちを下に見ているところがあった。 しかしある日、薄くなったグレーの髪をなでつけながら、小柄な彼が「この歳になって、まさか言葉もろくに通じないような国で、人生すべて一からやり直すことになるなんて思いもよらなかった。戦争で突然すべてを奪われ、国を追われ、親戚を頼ってベルギーに来ざるを得なかった。シリアは賢い人々の集まる立派な国だったのに、あっという間に変わってしまった。私の年齢で若い人々に混じって勉強しなくてはならない屈辱を、君なんぞには理解できんだろうな」とため息をついた。 ...
- 作成日 2021年09月01日
- 5. ミチルのひとりごと 勤務中にバナナなんて、けしからん・・・こともないよね。
- (コラム)
- コロナになってから、スーパーマーケットには一人でしか行けなくなってしまった。 先週の土曜日。その日は、いかつい顔で60歳くらいの、ごま塩頭で中肉中背の白人男性が、入り口に警備員として仁王立ちで立っていた。スーパーに入って行く人、出てくる人を鋭い目つきで見ている。 いつもいる若くてひょろっとしたお兄さんには、ボンジュールと声をかけるミチルも、このおじさんは、オーラが怖すぎて、思わず目を逸らして黙って通り過ぎて入店してしまった。 ...
- 作成日 2021年04月24日
- 6. ミチルのひとりごと 2020-21の年末年始
- (コラム)
- ... 泣く泣くミチルは今回も魅惑的なお誘いを断り、ブリュッセルで久しぶりにのんびりと過ごすことになった。 そして気づいたのだ。こんな風にブリュッセルでお正月を過ごすのは、とても久しぶりで、ベルギーのお正月はとても静かだと。 もうひとつ気がついたのは、ずっと同じところにいて同じ日常を過ごすことは、自分にとってはとても退屈で、刺激が必要だということ。やっぱり年に一度の年末年始の大移動は私にとって必要なケジメだったらしい。 ...
- 作成日 2021年01月01日
- 7. ミチルのひとりごと ブリュッセルから香港を憂う
- (コラム)
- コロナ明けから3回目の外食。サン=ジェリ地区にあるアジア系レストラン。 ここに初めて入ったときは、偶然見つけたのだが、料理がとても美味しくて、ミチルの舌にあってお気に入りのレストランの一つ。このお店には、ご縁があるウエイトレスさんもいる。 メイ(仮名)は、以前私が住んでいたアパルトマンの近くにあった中華レストランのオーナーだった。 きっと美味しいものが大好きなのだろう、美味しい中華をリーゾナブルな値段で提供する、とても便利なレストランだった。ちょっと料理をするのが面倒なとき。ちょっと小腹が空いたとき。笑顔の素敵なメイさんが、いつも明るく迎えてくれるので、自然といつしか常連となっていた。 ...
- 作成日 2020年07月24日
- 8. ミチルのひとりごと ラベンダーの香り
- (コラム)
- この頃ベルギーが暖かい。10年以上前に私がベルギーに住みはじめたときは、20度を超える夏日は、1年のうちに数日だったと記憶している。25度を超える日なんて、ほとんどなかった。 事前にきちんと下調べもせず、わんさと持ってきていた私の夏服は、何年もずっとタンスの奥にひっそりとしまわれていた。活躍の機会もなく古くなってきた服を、思い切って半分くらい処分した頃から、皮肉なことにベルギーの夏が暑く、長くなってきた。最近ベルギーに来た人々は、「思ったより、いい気候ですね」と言うが、それは本当にここ数年の話だ。 ...
- 作成日 2020年07月24日
- 9. ミチルのブリュッセルの街をお散歩編「ブルンジの赤い指輪」
- (コラム)
- ... すると、上品な雰囲気の黒人のマダムが、「そこに置いてある、アルコール消毒剤で手を洗ってから入って来てください」と言う。 なるほど、このマダムは「気にする」タイプの人なのだな。そうミチルは思った。 最近分かってきたのだが、お店の人の中にはコロナに関して、 「そんなのいちいち気にしていたら、商売上がったりだ! でも、うるさく言われるから、罰金を取られない程度に対策をしておこう。面倒臭いけど」と思って、コロナを気にしないでいる人々と、 ...
- 作成日 2020年07月23日
- 10. ミチルのひとりごと WELCOME to BELGIUM!
- (コラム)
- ... 配達の受け渡しを、見るとはなしに見ていると、私の視線を感じたのだろうか、配達が終わり、自転車に再度またがったデリバリーの青年が、私の方を向いてこう叫んだ。 「ハーイ! WELCOME to BELGIUM!」 それは、本当に突然で、彼はすぐに自転車で走り去ってしまったので、ミチルはとっさにありがとうと返すこともできなかったが、温かく心にしみる出来事であった。 なぜこの一言に、そんなにまで感動したのか。きっと彼の目には私がアジアからやって来た観光客に見えたのだろうと思うが、コロナ・ウイルスが問題になっているこの時期、外国からの観光客なんて、まったく歓迎されていない状況にもかかわらず、彼が気持ちの余裕を持って「ベルギーにようこそ」と言ってくれたことが、とても嬉しかったのだと思う。 ...
- 作成日 2020年05月29日
- 11. 【ミチルのひとりごと】花粉症
- (コラム)
- ベルギーでも、コロナ・ウイルス狂騒曲が流れはじめた2月。私にとって毎年恒例の花粉症もはじまった。 鼻水が止まらない。くしゃみが出る。目がかゆい。鼻が詰まる。 そして辛いのは、コロナに感染しているのではないかと疑われること。最初の頃は、原因がコロナなのか花粉症なのか私自身ですら判断できず、もしかしたらコロナに感染しているのではないかと恐々としていた時期もある。しかし、心配性の私ミチルが勝手に想像を膨らませていただけで、熱が出るわけでもなく、やはり花粉症のせいらしい。 ...
- 作成日 2020年05月26日
- 12. ミチルのひとりごと コロナ・ウイルスの一週間を振り返る
- (コラム)
- ここ数日、コロナ・ウイルスのニュースが流れない日はないし、2人以上集まれば、この話題が話されないことはない。 しかし、2020年3月6日本日現在、ベルギーでは日本ほど危機感が高まっていないように思われる。なぜなのだろうか? 3月2日(月曜) 月曜日の朝、頰を軽く合わせるビズ(キス)の挨拶をしてくれるフランス語圏のビジネスパートナー・ミランダがきた。 コロナ・ウイルスなぞどこ吹く風、彼女のいつものペースで、フロアのみんなにビズをして回っていた。気がつくと、私のところにもきて、「おはよう、ミチル!」チュ!ってな感じである。 ...
- 作成日 2020年03月06日
- 13. ミチルのひとりごと ユニフォームを着ないベルギー人
- (コラム)
- まだベルギーに住みはじめて間もないころ、同僚と一緒に会社の近くの美味しいと評判のタイレストランにランチに行ったことがある。 私が店内のテーブル席の真ん中の通路を歩いていたその時、あるテーブルの人から、ちょっと、ちょっとと手招きされて呼ばれた。 何だろうと思って、側に寄ってみると、 「お姉さん、注文いい?」と言って、こちらの都合も聞かず、様々なメニューを私に注文する。私は、そのレストランのウエイトレスの女の子だと思い込まれてしまったようだ。 ...
- 作成日 2019年07月09日
- 14. ミチルのひとりごと 母の日の贈り物
- (コラム)
- 2019年の母の日は、5月12日の日曜日。もうすぐですね。 近くに住んでいたら、ラストミニッツでも何かしてあげられたりできるのですが、海外に住んでいると、計画が大切になります。 カードを送るだけでも、10日前には投函しないと間に合わないし、ギフトを郵送するなら、最低二週間前に、そうなると、プレゼントを随分前から選んでおく必要があります。 インターネットショッピングができる今、何でも買えてしまう時代。でも、みんな事前にきちんと準備しているんですね。ネットで見て素敵だなあと思った母の日限定ギフトは、すでに売り切れだったりします。 ...
- 作成日 2019年05月02日
- 15. ミチルのひとりごと 妊婦の季節
- (コラム)
- 最近、なぜか私(ミチル)の周りで密かなベビー・ブームである。 この間、前から身体全体がふっくらしている同僚のお腹が出ていることに気づき、ん?と思ったのだが、いや待て、もしかしたら、ちょっと太っただけかもしれない。「あれ、もしかしておめでた?」なんて直接本人に聞いたら、ひっぱたかれるかもしれないと思って、彼女と仲良しの別の同僚にこっそり聞くと、「そうよ。知らなかったの?」と言われた。やっぱり。でもその次がもっとびっくりした。 ...
- 作成日 2018年06月26日
- 16. 【ミチルのひとりごと】ハロウィンの夜の、怖い出来事。
- (コラム)
- ハロウィンの日。私の元には本物のお化けがやってきた。 10月31日午後8時5分過ぎ。会社帰りの運転途中、赤信号で止まっている時に、突然右側の助手席から変な音がする。 え?と思って、横を見ると、その瞬間、フードをかぶった小柄な若い男が私の車の助手席の窓ガラスを打ち破り、シートに置いてあったカバンをひったくって、逃げ去った。ほんの数秒の間の出来事だった。 前を見ると、信号が青に変わっている。頭の中が真っ白になり、とりあえず車を発進させたが、木枯らしが吹く寒くて暗い夜、このまま窓ガラスがないまま、走っていいのだろうか?と少し考えて、少し進んで路肩に駐車し、自分自身を落ち着かせることにした。 ...
- 作成日 2017年11月02日
- 17. 【ミチルのひとりごと】フランス人とベルギーのビーチに行く La Panne / De Panne
- (コラム)
- ... 確かに、彼女たちは、自己主張がはっきりしていて、譲らない。私の友達にフランス人の多い理由は、やっぱり「類は友を呼ぶ」ってことなのかな。はい、ミチルもフランス人に負けず劣らず、ワガママでございます。 帰り道、フランス人の友人が「これだけの渋滞だったってことは、とてもたくさんのベルギー人がここに来ているってことだから、私たちもいっぱしのベルギー人よね?」とおっしゃる。 いや、それはどうだろう? 貴方は立派なフランス人ですよ! ...
- 作成日 2017年06月10日
- 18. 【ミチルのひとりごと】バレンタイン・ワイン
- (コラム)
- バレンタインと言うとチョコレートだが、チョコレートよりは、ワインのほうが好きな彼のために、家の近所にあるワイン専門店に初めて足を踏み入れた。シックで素敵な店構えのお店なのだが、ちょっと見るだけというには気遅れがするため、気になってはいたのだが、これまで入ったことがなかったお店。 自動ドアが開くと、こちらでは珍しく、すぐにボンジュールマダムと、明るい声で迎えられた。少し店内を見て回ったところで、何をお探しでしょうかと、30歳くらいの青年が声をかけてくれる。 ...
- 作成日 2017年02月15日
- 19. お米【ミチルのひとりごと】
- (コラム)
- 私たちが引っ越してくる少し前に、この同じアパルトマンを購入したという若いベルギー人カップル。とても優しそうな(そして実際本当に優しい)ご主人と、ちょっと勝ち気な印象の奥さん。我々の上階に住む隣人である。隣人はとても重要だが選べないので、感じのよい隣人でよかったと助かっている。 そのご主人が、たまたま私が家に入ろうとしていた時に、階段を降りてきた。急いでいるようなので、ボンジュールと挨拶だけすると、彼が、ふと立ち止まり、「もしかして。。。お米はないでしょうか?」と私に聞くのだ。 ...
- 作成日 2016年10月25日
- 20. ミチルのひとりごと「同性愛」
- (コラム)
- ... ヨーロッパでそうなら、いくら新宿2丁目が知られているとはいえ、日本ならなおのこと。日本大好きの彼らだったが、日本には残念ながら、どう頑張っても住める気がしないとも言っていた。それは、旅行中だけ兄弟だとか友達だとごまかすのは可能だが、それが日常になるとそうはいかないという。 昔は、カッコいい男性がゲイだと分かると、もったいない、とため息をついていたミチルだったが、誰が誰を好きになろうと、それは、その人の自由。男は女とカップリングするもの、美女は美男とくっつくべき、などという色眼鏡の物差しで物事を計るべきではなく、もっとオープンに柔軟に受け入れられる精神の持ち主になりたいと思う。 ...
- 作成日 2016年06月09日
- 21. 【ミチルのひとりごと】花火の思い出
- (コラム)
- 7月21日、ベルギー建国記念日。ベルギーでは花火が上がる。花火と言えば、日本で隅田川の花火大会を思い出す。 そもそも東京は人が多い。花火の会場はさらに混む。自分のペースではまっすぐ歩くことなどできない。あまりの人の多さに酔いそうになる。 その日は、当時お付き合いしていたボーイフレンドと二人で、隅田川の花火デートだった。慣れない浴衣と下駄を履き、屋台から流れてくる美味しそうな匂いに誘われて、よそ見ばかりしているので何度も転びそうになる。日本の花火はやはり美しい。世界で一番だと思うのは、日本の花火師が、美しさと儚さを表現しているからだと思う。 ...
- 作成日 2015年07月09日
- 22. 【ミチルの事件簿】 消えた車
- (コラム)
- 狐につままれたような出来事が起きた。朝起きて、会社に行くために車に乗ろうとしたら・・・。昨日停めたはずの場所に、自分の車がない。別の車が停まっている。 何度目をこすっても同じ。白い小さな日本車が、突然ドイツ製の黒い高級車になっているなんておかしい。もしかして、他の場所に停めたのを忘れたのだろうか・・・? いや、昨日の夜の事は、明確に覚えている。ここに停めたし、鍵もかけた。・・・ということは・・・? ...
- 作成日 2015年06月29日
- 23. 【ミチルのひとりごと】お子様(だけ)ランチ
- (コラム)
- 先日ミディ駅の近くに行く用事があった。ランチタイムになり、アラブ人が経営している美味しい魚介類のレストランが並ぶスターリングラード通りに入ると、なぜか、ほとんどの店にシャッターが下りている。土曜日なのにどうしたのだろう?と考えて、ようやく気がついた。そうだった、今年は、もうラマダンに入っているのだ。 道理で、いつもはアラブの男性たちでごった返している界隈が、やけに寂しいわけだ。レストランの椅子に座って話しこんでいるアラブ人の男性たちも、よく見るとテーブルの上には何もない。夜の10時になるまで、水も飲めないのだから、当然だろう。お腹がすいた私は、しかたなく駅前のファーストフードショップで空腹を満たすことにした。幸いここは開いているようだ。中に入ると、アラブ人の子供連れの家族が何組か座っている。アラブ系だけれど、実はイスラム教徒ではないのだろうか? など考えつつ、彼らをよく見て、はっとした。 ...
- 作成日 2015年06月29日
- 24. ミチルのひとりごと クレープ屋さん
- (コラム)
- サブロン広場からそう遠くない場所に、お腹がすいていたミチルが見つけた、クレープ屋さん。ベルギーに住んでいるくせに、ワッフルよりも、クレープの方が口に合うミチルは、クレープ店を見つけると入らずにはいられません。 若いカップルが2人で頑張って切り盛りしているその店は、テーブルも6つしかなく、15人も入ると一杯になってしまうような場所。丁度1つだけ空いた席に腰を下ろして、メニューを見ていると、隣のテーブルの人たちに、美味しそうなワッフルやクレープが運ばれてきました。小さなテーブルに7人で、所狭しと座っているその人たちは、言葉から察するに、ギリシャ人のグループのよう。 ...
- 作成日 2015年03月29日
- 25. 【ミチルの事件簿】路上アルコール検査
- (コラム)
- 普段はこんなに遅くなる事は無いのだが、なかなか仕事が終わらず、22時半頃にいつもの通勤の帰り道、General Jacque 通りを通るはめに。青いランプの光が見えたので、警察が先にいるという事は少し前から分かっていたのだが、これまで5年以上ベルギーにいて、警察から止められた事など一度も無かったので、たかをくくっていた。私の車内はラジオからの音楽が鳴り響き、その音に合わせて身体を揺すっている私は、きっと怪しげに見えたに違いない。 ...
- 作成日 2014年12月14日
- 26. ブイヨン城 Le Château-Fort de Bouillon
- (ワロン地方)
- ... また、この町では、夏のバカンスシーズン、7月と8月には、中世祭りや、伝統工芸職人マルシェ、夜のライトアップなど、様々な催事が企画されている。 ブリュッセルからちょっと日帰りで1日の小旅行。どこに行こうか迷っているなら、お天気の良い日は、青い鳥のミチルおすすめの観光スポットである。 ブイヨン城 住所:Esplanade Godefroid 1, 6830 Bouillon 開城時期:1月を除くオールシーズン(ウェブサイト要確認) ...
- 作成日 2017年05月28日
- 27. お高くとまったパン屋さん
- (コラム)
- 少し前から気になっていたパン屋さんがある。最近オープンしたのか実は老舗なのかは分からないが、建物の外観やディスプレイがお洒落で、見た目に美味しそうな匂いがする。一度のぞいてみたいと思いつつ、これまで機会を逃してきたのが、この間やっと入ってみることができた。ミチルは人見知りがひどい。それが初めて会う人だけでなく、新しいお店に足を踏み入れるにも大変な勇気を必要とする。 万が一欲しいものがなかった場合、何も買わずにお店を出てもお店の人は気分を害さないだろうか、などなど余計なことを考えてしまう。 ...
- 作成日 2016年03月12日
- 28. 暖房のない冬の日
- (コラム)
- ... これまでセントラルヒーティングは暖かいし、建物全体を暖めてくれるから素晴らしいと思っていたが、動かないとなると大変だ。家の中にいるのに、まるでホームレスにでもなってしまった気分だ。暖房だけでなく、お湯も出ない。お風呂に入ることもできない。この極寒の日に、暖房がないのは堪える。 しかし、そう忘れてはいけない、ここはベルギーである。日曜日は不動産屋さんや、建物の管理会社に連絡したところで電話はつながらない。もちろんダメもとでトライはしたけれど、やっぱり誰も出ない。ミチルの契約している不動産屋さんは月曜も休みだから、これは火曜にならないと直らないかもしれない。暖房がないだけで、こんなに哀しいなんて。 ...
- 作成日 2016年03月09日
- 29. 地下鉄の検札コントロール
- (コラム)
- ... いそいそと乗り込み、ルイーズ駅で降り、駅のプラットフォームから階段を上がると、なんとそこには、灰色の制服に身を包んだセキュリティ関係の人らしき人たちが、15人ほど物々しい雰囲気で出口の前に立っているではないか。 夜11時を過ぎていたから、普段は人の多いルイーズ駅も、 私たちを含めて数えるくらいしか降りなかった。まさか、またテロ事件でも起こったのではないか! その人たちを見て、何も知らないミチルはドキドキ胸騒ぎ。すると横にいたチルチルが、 ...
- 作成日 2016年02月26日
- 30. 誰でも運転免許証のもらえた国・ベルギー
- (コラム)
- ずいぶん前の話になるが、まだ私がベルギーに来たばかりで、この国で運転するのに頭を悩ませていた頃、あるホームパーティで知り合ったイギリス人夫婦から、こんな話を聞いた事がある。それは、ベルギーという国は、実はかなり最近まで、誰でも運転免許証がもらえた、という話である。 なぜこんな話になったかというと、日本でペーパードライバーだった私が、突如、リアルドライバーとして毎日運転を強いられるようになり、日本でほとんど運転したことがなかったことも手伝って、ただまっすぐ走れば良いはずの高速道路でさえ、迷惑をかけるような運転をしている気がして、あの頃は慣れた今と違って一番右の遅いレーンを一番のろまなトラックの後ろをゆっくり慎重に運転していた頃だった。ベルギーで運転するのは、怖い。だって日本と違って直進車ではなく、右から突然飛び出てくる車が優先されるんだもの。 ...
- 作成日 2015年06月16日
- 31. アマデウス Amadeus
- (買い物)
- ベルギーは雨の多い国。それなのに、素敵な傘を持っていない人が多く、そもそも傘をささない人もいますね。そんな中、ミチルはちょっと変わった傘を置いてあるお店を発見。 傘だけでなく、パーティ用の帽子、鞄、アクセサリーなどがお店の中には所狭しと並べてありました。ベルギー、フランス、イタリア製の選ばれたものだけを飾ってあるセレクトショップ。雨の日を楽しく過ごすために、あなたも一本素敵な傘をベルギーで手に入れてみませんか? ...
- 作成日 2014年09月04日
- 32. エクラ・カカオ Eclat Cacao
- (スウィーツ)
- ストッケルにあるチョコレート&ケーキ屋さん。静かな住宅地のなかにある。 Rue Henri Vandermaelen 77, 1150 Woluwé-Saint-Pierre +32 (0)2 762 69 59
- 作成日 2014年09月04日
- 33. 青い鳥について
- (ABOUT)
- はじめに 青い鳥は、ベルギーの旬の情報を伝える月刊情報誌です。 ベルギー在住のメンバーによって記事が執筆され、豊かなビジュアル要素で彩られた独自の世界を表現しています。 物語『青い鳥』はベルギー出身の作家モーリス・メーテルリンクの作品。幸せを求めて旅にでるチルチルとミチルの冒険のように、青い鳥の雑誌とサイトで、皆様がベルギーの素敵な物語に出会うことができることを願っております。 ...
- 作成日 2014年08月05日
- 34. スコタイ Sukhothai
- (タイ・ベトナム・インド)
- タイ人のオーナーが経営する本場のタイ料理をブリュッセルで味わえるお店。 ここで出会えるほど美味しいトミヤムクンスープを出してくれるお店はなかなか見つかりません。何を注文しても美味しいですが、魚介類、鴨などがオススメ。そしてミチルの注文したデザートのマンゴーは、最近食べた中でも絶品!いったいどこで仕入れてくるのでしょう。気さくなタイ人のオーナーは英語もOK。タイの家では象を飼っているとか。時間のあるときは、オーナー自らタイの写真を見せてくれたり、サービスも愛想も良い、満足のお店です。本場のタイ料理が食べたくなったら是非こちらへ。 ...
- 作成日 2014年07月13日
- 35. ラ・トリュフ・ノワール La Truffe Noire
- (ブリュッセル)
- ... イタリア人のオーナーシェフ、ルイジ・チチリエロさんは、大の日本好き。簡単な日本語も少しできて、日本人だと分かると「日本人は特別なお友達」と言って、黒トリュフを普通より多くサービスしてくれた。とても素敵な白髪のムッシューである。 ミチルのお勧めは、前菜の牛肉カルパッチョ。お肉はベルギー産で脂肪身の少ないBleue de Prés。お客のテーブル脇で黒トリュフのスライスと最後のドレッシングのパフォーマンスが楽しめる。本格パルミジャーノチーズと黒トリュフがたっぷりと載ったお料理は絶品。ご予算はディナーで前菜メインデザートで、おひとり100ユーロから150ユーロ。高級コースやヴィンテージ・ワインを選ぶと、もっとしますけど。 ...
- 作成日 2014年06月25日
- 36. ラ・ヴィラ・ロレーヌ La Villa Lorraine
- (ブリュッセル)
- カンブルの森の奥にあるこのレストラン。 Avenue du Vivier d’Oies 75 1000 Bruxelles +32 (0)2 374 31 63 サイト ちょっと特別な集まりがあるときなど、グループで予約すれば、素敵なお部屋を貸し切ることができ、少人数のときとは、また違った使い方ができます。とても素敵なレストランなので、ご紹介をと思っていたら、ミチルがたまたま散読していた開高健のエッセイに登場していました。日本人の作家さんたち(安岡章太郎も同行)が訪れたことがあると知ると、より親近感が沸くのが不思議。 ...
- 作成日 2014年06月25日
- 37. 愛する人に幸運のスズランを贈る日
- (イベント)
- 5月1日は、スズランの花を売る移動式花屋さんが街中で目に付くはず。フランスやベルギーでは、この日、男性たちがフランス語でミュゲ Muguet と呼ばれる白いスズランの花を愛する女性に贈る習慣があります。 この日、男性からスズランの花をもらった女性は、その一年幸せに過ごせるという言い伝えがあります。 起源はルネサンス時代。1561年の5月1日にフランス国王のシャルル9世が「幸運をもたらすもの」としてスズランの花を宮廷の女性に贈ったことから、この習慣が誕生したと言われています。 ...
- 作成日 2016年05月01日