- 1. 『アムステルダム運河殺人事件』松本清張・著
- (文学)
- 推理小説の巨匠、松本清張が、オランダとベルギーを舞台に描いた中編の作品がある。日本人のブリュッセル駐在員がバラバラ死体にされ、アムステルダムの運河に浮かんでいたという物語は、実話を元に松本清張が現地取材をして作り上げた。1969年に発表の本書をレビュー。(編集部:ネタバレせずに読めます) まず、「あらすじ」は、以下の紹介文を読んでもらえると、話が早いです。 文庫の紹介文 19××年の8月末の夕方、アムステルダム市内の運河に浮かんでいた、銀色のジェラルミン製トランク。ーーーその内部には、血まみれの下着と共に、首と手首と脚を切断された、男の胴体があった。オランダ警察は、下着の文字と黄褐色の皮膚から、被害者は日本人と判定、身元は、ベルギー駐在の一商社員と知れた。・・・・・・ ...
- 作成日 2018年05月13日