四旬節ってなあに? 灰の水曜日に額に十字

四旬節ってなあに? 灰の水曜日に額に十字

2020年の四旬節が、2月26日(水)から始まります。終了日は、2020年4月9日(木)ですが、日程は毎年異なります。

そもそも四旬節ってなんでしょうか?キリスト教徒以外の方は、あまり馴染みがない言葉かもしれませんね。

四旬節とは復活祭(イースター)の前の40日間のことであり、由来は、イエス・キリストが荒野で40日間断食をしたことからきています。大まかに簡単に言えば、「節制の期間」です。「この期間はアルコールを控える」と言った友人もいました。神に対する祈り、他者への慈善、自身の断食、伝統的にこの3つが、節制の内容と考えられているようです。

ちなみに、40日と言っても、神を祝福すべき日曜日はその数に入らないためご注意を。実質的に四旬節が始まるのは、日曜日を入れて46日前からという計算になります。

また、キリスト教とは直接関係ないのですが、この四旬節という節制期間の始まる前に、マルディ・グラ(肥沃な火曜日)・謝肉祭(カーニバル)と呼ばれる派手なお祭りが 、世界中で行われます。もちろんベルギーでも。

マルディ・グラが名前の通り、火曜日に最終日を迎えるのに続いて、翌日の水曜日から四旬節がはじまります。

この日は「灰の水曜日」と呼ばれ、カトリック系の教会では、信者たちが額に十字を灰で記される儀式が執り行われます。

「あなた方は土から生まれたのだから、土に戻りなさい(罪を悔い改めなさい)」という意味を含んだ儀式です。

仕事をしている私は、なかなか平日のミサに参加することができないのですが、一度だけ、ベルギーのとある教会で、額に灰で十字をつけてもらったことがあります。

もし、灰の水曜日に額に灰をつけている人に出会ったら、その方は教会ミサの帰り道なのでしょう。

青い鳥で読んだ、四旬節のあれね!と思っていただけると嬉しいです。