ボーン醸造所 ファロ Boon Faro

どことなく頼りない味わい。軽い、ほんのり、まろやかに甘い。みどりの草っぽい香り。ごく弱い酸味で、炭酸の刺激も弱い。

独特の飲み口を感じつつ調べてみると、ファロは少なくとも1559年まで歴史を遡ることができる伝統のビール。二番搾りの薄いビールと古いランビックをブレンドし、ボトリングの前にキャンディー糖を入れて作られたもの。淡い茶色はキャンディーから得られたもので、これが独特のほんのり甘い風味の元らしい。

1885年以降は質の高いランビックがグーゼを作るのに使われたため人気が下火になった。第一次世界大戦後、キャンディーはサッカリンで代用された。70年代に入り、ファロの人気も回復。

アルコール度数が5パーセントなので、ランビックは男の大人の飲み物、ファロは「女子供の飲み物」という風潮もあったという。ちなみに、ベルギーでは2010年の1月10日に発行の法律により、スピリット系は18歳からビールなどは16歳から飲酒可能。その前は、大人がいれば16歳未満でもビールが飲めたらしい。

ランビック・ビールにしては酸味が弱く、「個性が弱いのが個性」というところがあり、これはランビックの酸っぱさにビックリして嫌いになる可能性のある人への入門としてはいいのかと思う。もしくは、夏の暑い日に、ノドがカラカラというシチュエーションで、あまり度数の強くないものを、というときにさらっと飲める。

24.aug.2014

FARO BOON is een bier van spontane gisting waarbij Meersbier en Oude Lambiek gemengd worden. De lichtbruine kleur en zoetzure smaak worden bekomen door toevoegen van kandijsuiker voor het bottelen: OPDIENEN AAN 8°C.

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