- 1. チルチルのひとりごと ドイツのバター
- (コラム)
- ... 今、調べてみると、「シュマルツ」(Shmalz)は、家禽の動物性脂肪を融かして精製した食用油とのこと。パンに塗って食べるのはもちろん、炒め物に使ったり、揚げ油として利用したりする。 欧州に住んでいながら、勉強不足で知らないことは多い。私も少々食べてみたが、ドイツのバターはこれといって強烈な味や香りのしないものだった。ベーコンのような燻製香もない。 あっさりとしたものだが、アクセルはそれをどんどん胃袋の中に放り込んでいく。量を食べれば、その脂肪の塊は確実に人間の体を変化させていくだろう。宿の主人や従業員たちの堂々とした体躯を見ていると、それが長年シュマルツを食べ続けた結果なのか、そもそもDNAにプログラミングされた姿なのか、私も「ドイツのバター」をつまみながら、つらつらと答えの出ない疑問を味わうのであった。 ...
- 作成日 2018年04月21日