- 1. ブリュージュの駐車場
- (旅の基本)
- ブリュージュは日曜日でも、市内の路上駐車は有料です。街中の駐車場は便利だけれど割高。少し歩いてもいいよ、という場合は中央駅(24時間3ユーロ50セント)がオススメ。さらにバジェット派には、郊外の無料駐車場などについてもまとめました。 ブリュージュ・中央駅パーキング Chantrellstraat 42 , 8000 Brugge まあまあ便利かつ経済的。割安料金3ユーロ50セントで24時間駐車可能かつ、4人までバスのチケットがついてくる。駅から街の中心まで歩いて10分ほど。天気がよければ快適な散策です。 ...
- 作成日 2017年08月04日
- 2. エルサレム教会 Jeruzalemkapel
- (ブリュージュ)
- 15世紀にエルサレムにある聖墳墓教会を模して作られた非常に特殊な教会です。建立したのは13世紀からブリュージュに拠点を置いて活躍したジェノバ出身の商人アドルネス家。 1470年、家長のアンセルム・アドルネス Anselm Adornes は息子二人(ヤコブとピーテル2世)をエルサレムへ巡礼に送り出します。ピーテル2世と彼の妻が描かれたステンドグラス、そして父アンセルムとその妻マルガレータ・ファンデルバンクの石棺に特に注目です。一般の教会とは内部の構造が大幅に異なり、しかも薄暗い建物内は独特の雰囲気に満ちています。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 3. レースセンター Kantcentrum
- (ブリュージュ)
- ベルギーの伝統工芸の代表格ボビンレースは中世から脈々と受け継がれてきた技術と美意識の結晶です。このセンターは芸術的作品の紹介と地元ボランティアの制作実演が目の前で見ることができる場所です。 16世紀に誕生したレースは、王侯貴族の襟元や袖を飾る贅沢なファッションアイテムでした。息をのむほど精巧に編み上げられたレースは富の象徴であり、ブリュージュの重要な輸出商品でもありました。現在は機械化が進み、ベルギー国内で手作業でレース作品を作っている職人はほとんどいません。レースセンターでは本や道具、ブリュージュで作られた作品の販売も行っています。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 4. ベギン会修道院 Begijnhof Ten Wijngaerde
- (ブリュージュ)
- 修道女たちが静かな祈りと生活をしていた跡が残るベギン会修道院は、世界遺産にも指定されています。可愛らしい建物に囲まれた中庭の独特の雰囲気を味わってください。 1998年、ユネスコの世界遺産リストにフランダース地方にある13のベギン会修道院跡が登録されました。 ベギン会は12世紀末にリエージュで生まれ、13世紀初頭に特にフランダース地方を中心に発展します。未婚もしくは夫に先立たれた女性がコミュニティーを形成して、宗教的で静かな生活を送ることを目的にした修道会でした。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 5. 救世主大聖堂 Sint-Salvators kathedraal
- (ブリュージュ)
- 9世紀まで起源がさかのぼれるブリュージュ最古の教会。建物のほとんどは14世紀スヘルデ・ゴシック様式となっている。 1430年の後期ゴシック様式の聖歌隊席、ルイ16世様式の説教壇、バロック様式のオルガン、18世紀にブリュッセルで作られたタペストリーなど見所は多い。 宝物館ではディルク・ボウツ Dirk Bouts やヒューホ・ファン・デル・フース Hugo van der Goes などの作品を見ることができる。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 6. メムリンク美術館(聖ヨハネ施療院)Sint-Janshospitaal
- (ブリュージュ)
- ブリュージュで活躍した中世の画家ハンス・メムリンクの主要作品《聖女ウルスラの聖遺物箱》を収蔵した美術館。ベルギー七大秘宝のひとつ。 さて、ハンス・メムリンクは1480年代頃からブリュージュのまさにこの施療院の依頼で4点の作品を制作しました。《聖女ウルスラの聖遺物箱》はその中でも重要な作品で、4世紀末の聖女ウルスラの悲劇的な物語を複数のパネルに描いています。 また、1479年に完成した《聖ヨハネ祭壇画》(聖カタリナの神秘の結婚)も見逃せない三連祭壇画の大作です。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 7. 聖母教会 Onze Lieve Vrouwekerk
- (ブリュージュ)
- この教会に納められたイタリア盛期ルネサンスの巨匠ミケランジェロの大理石の《聖母子像》はブリュージュの宝の一つです。天空に高くそびえる塔は鐘楼より高い122メートル。 ミケランジェロといえば、バチカン市国システィーナ礼拝堂にある《ピエタ》が有名です。十字架から降ろされたイエスの身体が聖母マリアの膝の上に横たえられた姿で表されています。 ブリュージュの作品はこの《ピエタ》完成後まもなく作られたもので、聖母マリアと幼子イエスの若く初々しい姿をかたどったものです。均整のとれた全体のボリューム感といい、表情の静けさ力強さといい、ミケランジェロの才能が発揮された名作といえるでしょう。 ...
- 作成日 2014年12月31日
- 8. グルートゥーズ博物館 Gruuthusemuseum
- (ブリュージュ)
- レース、金銀細工、家具、陶器ほか古い日用品を展示した博物館。15世紀から19世紀の生活の様子が分かります。グルートゥーズ侯爵家の館が改装して使われています。(現在、改装工事中でクローズ) この博物館の前身はフェリックス・ドープ Felix d'Hoop が1865年に設立した考古学協会。フランダースとブリュージュの過去の豊かな生活を表すものを収集していましたが、1876年にブリュージュ市がグルートゥーズ邸を購入し、建築家ルイ・ドゥランカンスリー ...
- 作成日 2014年12月30日
- 9. アーレンツハイス Arentshuis
- (ブリュージュ)
- 18世紀末の優美な建物と庭が印象的な美術館。英国人芸術家フランク・ブランギン Frank Brangwyn の作品が最上階に展示されています。 美術館の名前は、この館の最後の持ち主アキリン・アーレンツ・ド・ベールテヒェム Aquilin Arents de Beerteghem に由来しています。新古典主義様式の建物で、玄関ポーチの列柱にはエジプト帝国様式の影響がうかがえます。ナポレオン・ボナパルトがブリュージュに来たのが1810年、当時の流行を反映したものなのでしょう。 ...
- 作成日 2014年12月30日
- 10. ブリュージュ市庁舎 Stadhuis van Brugge
- (ブリュージュ)
- ブルフ広場にあり聖血礼拝堂と隣接しています。フランボワイヤン・ゴシック様式。内部のゴシック装飾が見学できます。 1376年、フランドル伯ルイ2世(仏 Louis de Male 蘭 Lodewijk van Male)により石工親方のヤン・ローヒルス Jan Roegiers に発注され、1421年にようやく完成しました。フランドル地方とブラバント地方では、一番最初に作られた後期ゴシック様式の市庁舎と言えます。 ...
- 作成日 2014年12月30日
- 11. 聖血礼拝堂 Heilig Bloedbasiliek
- (ブリュージュ)
- ブルフ広場にある聖血礼拝堂は、12世紀にフランダース伯爵家のチャペルとして建てられたもので、十字軍に参加したティエリー・ダルザス Thierry d'Alsace(蘭:Diederik van de Elzas)が、東方からキリストの聖なる血を持ち帰ったことに由来する教会。 Photo: Ad Meskens ティエリーは二回目となる十字軍遠征の際、聖地でキリストの血を聖遺物として手にします。ティエリーの2番目の妻は、エルサレム王であったボードワン3世(アンジュー伯)の姉シビーユであり、その縁があり義理の弟から聖なる血を受け取ったと口承伝説にあります。(上掲写真はティエリーとシビーユ) ...
- 作成日 2014年12月30日
- 12. 鐘楼 Belfort van Brugge
- (ブリュージュ)
- 高さ83メートルの「時計台」であるブリュージュの鐘楼は、頂上まで366段。体力に自信のある人だけが絶景パノラマを堪能できます。 元来、この場所にはマーケット・ホールがあり、そこに1240年頃、木製の鐘楼が建てられます。1280年に火災が発生し焼失、その後毛織物産業や貿易で蓄えた富を背景にして大規模な鐘楼の建設が開始されます。八角形の塔の先端部分は1483年から87年の間に付け加えられ、ほぼ現在の姿になりました。 ...
- 作成日 2014年12月30日
- 13. 西フランダース州庁舎 Provinciaal Hof
- (ブリュージュ)
- ブリュージュのマルクト広場でひときわ立派な建物はフランダース州庁舎です。破壊や火災によって何度か立て替えられ、1920年にネオゴシック様式の現在の建物として完成しました。 しかし約700年前は、今とはまったく違う風景だったはずです。というのも、昔のブリュージュは港町であり、街なかまで船で入ってこれていたのです。現在の州庁舎も、ブリュージュ港の物流センターとして1294年に建てられた建物を起源とします。 ...
- 作成日 2014年12月30日
- 14. マルクト広場 Markt
- (ブリュージュ)
- ブリュージュのマルクト広場は、ブリュッセルのグランプラスにもひけをとらない美しさと開放感のある場所です。主な見所を簡単にご紹介しましょう。 一番目立つのは、ブリュージュに近くなると電車の窓からも見える鐘楼 Belfort でしょう。ブリュージュのランドマーク的存在です。 また、ひときわ立派なネオゴシック様式の建物は、破壊や火災によって何度か立て替えられ、1920年に最後の部分が完成したものです。隣にある郵便局も、同じ時期に再建されたものです。 ...
- 作成日 2014年12月30日
- 15. グルーニンゲ美術館 Groeninge Museum
- (ブリュージュ)
- ヤン・ファン・エイクの名作《ファン・デル・パーレの聖母子》を所蔵する北方ルネサンス絵画の宝庫。 中世絵画から近現代に至るまで、ブリュージュゆかりの画家の名品を展示しています。 特にヤン・ファン・エイク《ファン・デル・パーレの聖母子》は、北方ルネサンスの巨匠が魂をこめて描いた傑作で、その超写実的かつ華麗な筆さばきは何度観ても感嘆させられます。 また、ハンス・メムリンク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ヒエロニムス・ボス、ヒューホー・ファン・デル・フース、聖女ルチア伝の画家、ヘラルト・ダフィット、ヤン・プロヴォースト、ピーテル・プルビュスなどの作品もあります。 ...
- 作成日 2014年06月02日
- 16. ブリュージュの美術館たち Bruges Museums
- (ブリュージュ)
- ブリュージュ史上初・日本語オリジナルによる美術館カタログが出版されました。 フランダース中世絵画を専門に研究する杉山美耶子さんが歴史的背景などを含め、詳しい解説文を執筆しています。 主にメムリンク美術館とグルーニンゲ美術館の名作を紹介しています。 なんといっても『ファン・デル・パーレの聖母子』(ヤン・ファン・エイク/所蔵:グルーニンゲ美術館)そして『聖女ウルスラの聖遺物箱』(ハンス・メムリンク/所蔵:メムリンク美術館)が代表的な作品でしょう。作品がどのようにして生まれたのか、画家の特徴、絵のテーマなど、幅広い視点で中世の絵画を読み解きます。 ...
- 作成日 2014年05月03日