- 1. ピーテル・ブリューゲル《怠け者の天国》
- (絵画)
- オランダ語のタイトルはLuilekkerland、日本語だと《怠け者の天国》。1567年にブリュッセルで描かれたピーテル・ブリューゲルの作品で、現在はドイツ、ミュンヘンの古典絵画館に所蔵されている。 一見すると地味な色調で、描かれている内容もすぐに伝わってこないが、非常におもしろい絵だ。画家の死の2年ほど前に描かれた。40歳ちょっとで早死にしたブリューゲルにとっては「晩年」の作品。政治と宗教の混迷が深まり、その当時のネーデルラント(今のベルギー北部、オランダ)は明るい時代ではなかった。時代を反映してか、この頃のブリューゲル作品は独特の暗いユーモアをたたえた不思議な雰囲気をまとっている。 ...
- 作成日 2016年07月18日