フラワーカーペット2018は「メキシコ」グアナフアト州がテーマ

2016年版の日本テーマが「鶴」を中心に据えてのデザインであったのに呼応するように、中心にはオトミ族の刺繍に現れる鳥のイメージが見える。

また、ウリアンガートは「太陽が登る場所」という意味の名前であり、円から炎が出ているような「太陽」のイメージ、そして地元の陶器タラベラ焼のモチーフも盛り込まれている。他にもキリスト教の十字を背にしたグアナフアト州を象徴するカエル、先史の戦士のイメージなど、歴史文化の香りがふんだんに盛り込まれた複雑なデザインである。メキシコの国旗の色である緑、白、赤もベースのカラーとして使用されている。

デザイナーは愛称RooことAna Rosa Aguilar Aguadoさん(30)。地元ウリアンガート出身で、小柄な身体からは想像できないほど、郷土愛にあふれた、元気で堂々としたアーティスト。花のカーペットに仕立てるにあたっては、ベルギー人のMark Schautteetさんの協力もあった。

ゲントで生産されるベゴニアを中心に、50万枚の花が朝5時から正午にかけてグランプラスに敷き詰められる。2018年の開催は8月16〜19日の週末。75メートル×24メートル(1800平方メートル)に展開されるカーペットの技術的レベルは過去最高の難易度という。

同時期に元証券取引所(ブルス)にも、「グランプラスのユネスコ世界遺産登録20周年」を祝う小さなフラワーカーペットが設置されるので、そちらもお見逃しなく。金曜日の午後15時前後に完成予定だが、いくつかはずれ込みそう。

 

【詳細】

フラワー・カーペット

・敷き詰め作業:8月16日(木曜:早朝5時から正午まで)

・一般公開(市庁舎のバルコニー):

 8月16日(13〜18時)/開会式「音と光のショー」22時

 8月17〜19日(10〜22時)/「音と光のショー」21時30分〜23時

※高い場所から見学できるバルコニー入場は当日6ユーロ。(10歳以下の子供は無料/前売りは売り切れ)

公式サイト
http://www.flowercarpet.be/

 

report by Tyltyl on 17.may & 17.aug.2018