オルタ美術館50周年「コレクターのコレクション」

ブリュッセルが誇るアールヌーヴォー建築の巨匠ヴィクトル・オルタの企画展が開催されている。

サンジル地区にあるオルタ美術館は、かつて建築家オルタ自身の邸宅と設計アトリエであった。今年2019年はオルタが邸宅を売却してちょうど100年、美術館がオープンして50年、改修して30年という節目である。それを記念しての企画展は、オルタの美術コレクターとしての側面に光を当てる。3つの個性の異なる展示が、同時進行で隣り合う3つの空間で催されることになった。(邸宅、アトリエ、増設エリア)

邸宅

ベランダや音楽部屋は、オルタが集めた中東や東洋のオブジェなどが置かれている。写真を資料として1905年の雰囲気を再現している。また、オルタが所有していた大理石のサンプルも見逃せない。未亡人が自然科学博物館に寄贈したものだが、今回の展覧会中だけ借り受けている。加えて、素晴らしい浮世絵コレクションで知られるサンカントネール博物館(Art & History Museum)から、当時流行だったジャポニスムの品も展示されている。

アトリエ

若きコレクターJonathan Mangelinckxによるオルタとそれ以外の巨匠たちの作品。アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ、ギュスターヴ・セリュリエ=ボヴィ、ポール・アンカーなど、この時代の建築やデザインが好きな人にはたまらない優れたアーティストの名前が並ぶ。作品だけ見て誰の作品か当てることができるか、という趣向も盛り込まれている。

増設エリア

Elisabeth Horthによる刺繍アート作品。テーマは「mise en abyme」(入れ子構造)。美術コレクションとコレクターを主題にして作品を生み出すHorthが、オルタのコレクションと向き合ったもの。

 

企画展Collector's Collection

会期:2019年3月15日〜6月30日

場所:Horta Museum 住所:Rue Américaine 27, 1060 Saint-Gilles (Bruxelles)

開館:火〜金曜 14〜17時30分/土・日曜 11〜17時30分

料金:大人10ユーロ 学生、シニア、子供割引あり

WEB:www.hortamuseum.be