ベルギーサッカー界に大規模な司法捜査が入る

ベルギーのサッカー界に激震が走っている。不透明なお金の動きに対して、大規模な司法捜査が介入し、マネーロンダリング、八百長などの不正に厳しい目が注がれている。

捜査の対象になったのはクラブ運営者、監督、審判、選手、そして移籍を担当するエージェントたちだ。10日から44件の捜査が行われ、アンダーレヒト、ブリュージュ、スタンダール、ゲント、ゲンク、コルトレイク、メヘレン、オステンド、ローケレンなど有力チームも取り調べられている。

なかでも疑惑の中心にいるのがモギ・バヤット(Mogi Bayat)という移籍エージェント。イラン出身でフランス国籍を有する。選手の移籍には大金が動く。エージェントは7〜10パーセントの手数料を手にするが、バヤットは不正な会計処理によりクラブ上層部と癒着していた疑いがもたれている。

クロアチア出身でブリュージュの監督のイヴァン・レコ(Ivan Leko)も拘束されたが、条件なしで釈放された。2015年中の支払い一つについて説明をしなければならないとなっただけで、八百長や腐敗の嫌疑は一応晴れたことになる。しかし、彼を含めてこの捜査にひっかかった関係者は、強烈なイメージダウンは避けられないようだ。

 

そんな事件の真っ最中の10月12日、UEFAネーションズリーグでスイスと対戦するベルギー代表。選手関係者たちのコメントは以下の通り。

ヴァンサン・コンパニ

「サッカーは、人身売買やドラッグ、売春の世界との境界の線が非常に細い。こういった状況のなかで大金が動いているし、人目につかないように隠れてお金を動かすことも可能だ」。

「移籍の国際市場は完全に透明というわけではない。エージェントが選手やクラブの利益を守るという点で重要なのは確かだが、すべてが透明であるべきで、今この時点でそうなっていないのは理解できない」。

 

ロベルト・マルティネス

「捜査それ自体はダメージを与えるものではないが、その結果しだいではダメージを受けるかもしれない」。
「ショックを受けたり、驚いたりはしなかった。捜査というものは、当然やってくるものであって、規模の大きさに皆さん驚くかもしれないが、今できることは捜査によって事実が判明し、それから意見を述べても遅くない」。

 

エデン・アザール

(スイスとの対戦を前に)「フィールドに立てば、特にそんなこと気にならない。相手チームも同様だと思う。いい時を過ごしたいとだけ考えてくるだろう。この件については話すことはない。情報が揃うのを待つだけだ。それまで、僕らは試合のことだけ考えていく」。

 

12.oct.2018