ソフィー・ウィルメス首相からのメッセージ

皆様、

ベルギーにおけるCovid-19の感染拡大を阻止する戦いが数週間続き、これが私たちの毎日の現実になってきました。

ここで私は少し時間を設けて、皆様にお話をさしあげようと思います。

現在、我々が経験していることはまったく前例のないことで、様々な意味において心中穏やかではありません。

皆様を守るために、皆様が愛する人々を守るために、ひいては社会全体を守るために、難しい一連の施策を取らなければなりませんでした。それにより、日常習慣や社会生活、経済活動にもひどい混乱が生じました。

皆様と同じように、私も心の底から自由を愛します。

私たちの犠牲は多大でストレスもかかります。特にひとりで生活している方ならなおさらでしょう。

こうした犠牲が無駄になってはいけません。

ベルギーでウイルスの蔓延を阻止するために行っている我々の努力が知覚できると専門家たちが合意しています。

それはウイルスの拡大の速度や病院のベッドの使用率の上昇ペースなど、複数の指標から明確に見ることができます。

これにより、医療現場が飽和することなく、特に申し上げれば、集中治療室の能力を超えることなく、ここまでくることができました。

今日、私たちは必要となれば患者を別の病院に転院させる能力があります。

残念ながら、搬送の後には入院、そして多くの方が死亡なさるという現実があります。

これから数週間の間に、さらに多くの悲しいお知らせをしなければならないでしょう。

しかしながら、これまで以上に、すべてを我慢しなければなりません。

私たちの意志が毎日試されているのです。私たちの能力も同じことです。

ここで踏ん張らなければなりません。

この逆境にあっても、私たちの団結と連帯を信じています。

日々の生活のなかで、それを示す機会が全員にあります。どんな場面においてもです。

気候がよくなってきたこの時期も、自宅待機と社会的距離の難しい規則を絶対に守り続けなければなりません。

これを警察の指示を尊重しながら行う必要があります。警察は皆様を守るためにいるのであり、嫌がらせをしているのではないのです。

国を存続させるために働いている人々と同じように、警察を信じて彼らをサポートしなければなりません。

こうした貢献をする人々のなかには、もちろん医療関係者の方々がいらっしゃいます。

日々、その並々ならぬ勇気で私たちを導いてくれています。

皆様が医療関係者の働く環境の抱える問題にご心配なさっていると承知しております。

それは、私たちも同じことです。

告知の影響や「これをやっておけばいいだけ」や「これだけをやっておけばいい」などの形式にご注意ください。

もちろん、ベルギーは大きな能力があり、医療ケアの体制は世界でもっとも進歩した国です。

しかし、昨今の国際事情を鑑みると、我々のような国々ですら困難に直面しています。

医療機器の供給不足がそれを物語っています。

物資の配達に関わる不安定さが、残念ながら普通の状態になってしまいました。

連邦政府と各連合組織、そして医療サービスは、マスクや品質の高い医療機器、医薬品を探すべく日々奮闘しております。

現場の状況が明確によくなったとしても、皆様のなかの多くの方が十分でないままでしょう。多くの困難が残っています。

それでも、一例をあげれば、連邦政府はすでにマスクを5000万枚注文することができました。

この数字は他の仲介者を通じた注文の数を入れないものです。

ご存知のように、全員が働いているのです。

私たちの国王もまた、全力投入しています。国王は外交ルートを通じて、私たちの努力を全面的にサポートしてくれます。


また、新技術の開発によって検査能力を高め、さらに実力のあるラボの数を増やすことで件数を増やすことにも取り組んでいます。

先週は一日あたり4〜5000人のテストだったのが、来週はこの数が1万になります。近いうちに、この数値を倍増させることが目的です。

これは大学やラボの目覚ましい協力の結果で、ベルギーはこれを自慢に思うことができるでしょう。

我々の意図は、装備を整えて、できるだけ多くの人をテストすることです。それは職務を遂行するうえで検査が必要な人々が特に対象です。

これは、必ず優先順位通りに、現場の事情とマッチしたかたちで行われます。

それが「選択」ではなく、「必要性」だからです。

外国から輸入できないものは、ここで作ろうと思います。

医薬、世界、医療素材の業界とも密接に連携して、この方向性で、どのようなイニシアティブが可能なのか研究しています。

市民の健康が私たちの優先事項でありますが、コロナウイルス危機が引き起こす社会経済的な影響に無関心でいることはできません。

私たちの状況が正常化したあとも、影響は長い間感じられることでしょう。

私たちは非常に迅速に、一連の措置を講じて、特に経済的失業手当とブリッジ法で雇用者と自営業者のための収入確保を補償してきました。

企業もまた、他のメカニズムで支えられています。

今、企業に寄り沿うことは、明日の雇用を守ることにつながります。

それが必要になることでしょう。

他の措置も特に健康ケアの業界への援助が行われる予定です。


ご覧のように、数多くの決定が取られています。他にはモビリティー、難民の管理、そして社会的な弱者の支援についても同様です。

これらの決定は連邦政府レベルで取られ、議会と社会的なパートナー組織に支持されています。

それだけではありません。

地域、コミュニティーもまた、この状況に対して措置を講じています。

コミューンとそのCPASも同じく、最も必要としている人々に通常通りのサービスを提供しています。

私たち全員が行動しているのです。

国全体が活動して、コロナと戦っていると言えるでしょう。

普段の生活をいつ取り戻すことができるのかと、多くの人が尋ねます。学校に戻ることもそうです。また、いつから普通に仕事に行けるのかと。

だれもが普通の生活に戻りたいと願っています。

国家安全保障会議において、現在の隔離措置は4月19日まで適応と決定いたしました。

この期限は、皆様もご存知のように、5月3日まで延長される可能性があります。いずれにしても、評価作業は毎週続けていきます。

いつの日か、この試練は完全に終わります。

そのタイミングがいつ訪れるのか、正確に言い当てられる人はいないにしても、それに向けて準備はしましょう。

より一般的には、この国が移行できるように準備をしなければなりません。普通の状態に戻るには、徐々にやっていくしかありません。

そのために、科学、経済、社会の世界のハイレベルな専門家グループと連携します。

私たちを待つのは、再生への長いプロセスです。

「Covid-19」の前と後がはっきり見えることでしょう。大きな意味において、他人との関係の捉え方や、我々の社会の機能において。

この試練から抜け出すためには、強くならなければなりません。

多くの方々が私に直接、もしくはまとまった形でご意見を書いて寄せられます。

質問をするために、不安をいい表すため、ときには怒りを伝えるために。

また多くの方々が勇気を鼓舞し、ポジティブでいるよう力を合わせています。

こうして書かれたものすべてに、それがどのような性質ものであれ、目に見えるように、私は皆様の力と、皆様の決意を感じることができます。

優しさもたくさん見て取れます。他者に対する心配を。

これが原動力なのです。私たちのための、皆様のための、ベルギー全体のための。

ありがとうございます。

一緒に、歩み続けましょう。

ご自身の健康にお気をつけて。そして他の人々の健康にもお気をつけください。

 

Source: PM Sofie Wilmès
https://www.premier.be/fr/allocution-de-la-premi%C3%A8re-ministre

 

Hiroyuki YamamotoReporter
ブリュッセル在住。青い鳥編集長。ベルギーの政治経済ニュースを現地から発信。多文化国家にして欧州の中心という特殊な状況を読み解き伝える。

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