歌手・女優アニー・コルディが死去。だれからも愛された舞台の太陽

歌手・女優アニー・コルディが死去。だれからも愛された舞台の太陽

ベルギーの首都ブリュッセルのラーケン地区出身の歌手で女優のアニー・コルディ(92)が9月4日、南仏ヴァロリスの自宅で逝去した。死因は心停止によるもの。代表ヒット作「Tata Yoyo」「Cho ka ka o」など。出身地のラーケンにあるアニー・コルディ公園には、スターの肖像が描かれた壁画の前にファンが献花する姿が見られた。

 

アニー・コルディは1928年にラーケンで生まれた。父は木工職人。音楽が好きだった母の影響で、ピアノや歌、ダンスをはじめた。しだいに舞台関係者の目にとまり、パリに移住し、舞台、テレビ、映画、歌にと活躍する。長年のキャリアで作品は膨大な数にのぼる。

舞台の上だけでなく私生活でも明るく親切な人柄として知られる。歌手のアダモやル・グランド・ジョジョなど、訃報を受けた昔の共演者たちは、その温かい人柄を偲んだ。

国籍はフランスに帰化したが、2004年にはブリュッセル名誉市民、2005年にはベルギー王室から貴族バロンヌの称号を授かっている。

 

2021年3月8日(続報)

ブリュッセルの主要幹線道路にあるレオポルド2世トンネルが、2021年秋の改修後、アニー・コルディ・トンネルと改名することになった。

ブリュッセル市内で人名を冠した通りの名前のうち、現在約94%が男性の名前である。

改名の背景には、男女同権を地名にも反映させようという意識の高まりと、ベルギーの第二代国王レオポルド2世の過去の植民地コンゴでの苛政による不人気がある。

新着記事 Actualité Nieuws