緩和策は打ち出せず。第三波を警戒するベルギー政府は様子見。

緩和策は打ち出せず。第三波を警戒するベルギー政府は様子見。

2月26日、ベルギー政府のコロナ対策を決定する協調委員会は、特に大きな緩和策を出さなかった。

入院、集中治療室の数字は、第三波の危険性を感じさせると判断。来週、再度協調委員会が開催されるため、とりあえず1周間、様子見となる。

悲しい表情を浮かべたアレクサンダー・ドゥクロー首相は、「冷水を浴びせるよう」で心苦しいが、入院者数が増えているこの状況で無責任な判断はできないと説明した。

直近24時間で、200人が入院した。集中治療室は400床近くが使われている。

感染力が強いという英国変異株の影響もあると考えられるため、当局はウイルスの種類とその広がりについて細かい監視を続けている。

2月にしては暖かい陽気で、若者はマスクをはずし、公園で仲間と会話を楽しむ様子がネットで批判を集めている。いわゆる「コロナ疲れ」といわれる精神的な苦痛、企業の経営不振による就職難も問題である。

 

連邦政府は全体の緩和への方針は出さなかったが、ワロン地方は、3月1日から夜間外出禁止令が緩和される。

現在22時から翌朝6時まで外出禁止だが、24時から翌朝5時となる。

フランダースはすでに24-5時。

ブリュッセル首都圏は22-6時のまま変わらず。

 

今のところ下降傾向にある死亡数も、第三波が現実になると、再度上昇に転じる可能性も否定できない。

来週の協調委員会で、なにか目新しい緩和策が発表されるとも考えにくい。 ワクチン接種も時間がかかるオペレーションである。さらに暖かくなる3月も試練と我慢の日が続きそうだ。

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