学校休講、レストラン閉鎖で動揺するベルギーのコロナ危機

学校休講、レストラン閉鎖で動揺するベルギーのコロナ危機

学校の休校、レストランの休業など、ベルギー全土でコロナウイルスの感染拡大を阻止するより強力な対策がとられることになった。

3月12日の晩から深夜にかけて、ベルギーでは国家安全評議会が開かれた。コロナウイルスについて連邦、地方政府の担当閣僚、公衆衛生の専門家などが集まった。

以下、4月3日までの施策である。

 

学校の休講

コロナにより年少者が重症化するケースはあまりないが、感染はするため、ウイルスを媒介することになると考えられている。

そのため、学校は来週月曜日から復活祭のバカンス時期まで休講し、授業は行われない。高等教育、大学などは、授業をネット中継するなどの措置を取るよう要請されている。

家族が日中に子どもの世話をできないというケースも多々あるため、教師たちは学校に出勤して、そういった子どもを預かるという対策も取られる模様。特に医療・治安関係に従事する労働者の子どもは優先される。

また、ベルギー国内の学校は復活祭に合わせて生徒たちをイタリアなどに修学旅行に連れていく計画があったが、これらもキャンセルになり、旅費や準備の費用などが払い戻しになるかどうか、課題となっている。

今のところ、保育所は閉鎖されない。

 

レストラン・カフェの休業

13日(金曜)の深夜24時から、レストランやカフェが休業する。(つまり、金曜日のディナーまでは楽しめる)

コロナウイルスが、閉ざされた空間に長時間集まることから感染することを考えれば、レストランは感染の場になる可能性は排除できないのは事実だ。

あまりにも急な要請であるため、経済的な損失は計り知れないが、政府の救済措置については具体的に示されていない状況である。

宅配サービスは禁止されないので、飲食店がそちらにシフトする動きが見られている。

ベルギーの国民食であるフリッツ店は、閉鎖されない。ドライブインも許されている。

 

販売店の週末休業

薬局、食料品店、ペットの食料品店などは、これまで通りオープンするが、それ以外の店舗は週末休業となる。

 

営業時間の大幅な変更が予想されるので、買い物など用足しの際は、事前のチェックが必要になりそうだ。

 

3月6日に発表のベルギーの企業・自営業者向け経済対策

・不可抗力による臨時失業
・経済的理由による臨時失業
・雇用主社会保障の支払い措置
・付加価値税の支払い措置
・源泉徴収税の支払い措置
・個人事業主または企業の税金の支払い措置
・自営業者の支払い減免
・自営業者の社会保障の支払い延期または免除
・自営業者に有利な代替収入の取得
・連邦レベルの公共事業の柔軟な実行

 

13.mar.2020

Hiroyuki YamamotoReporter
ブリュッセル在住。青い鳥編集長。ベルギーの政治経済ニュースを現地から発信。多文化国家にして欧州の中心という特殊な状況を読み解き伝える。

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