ブリュッセルの世界遺産グランプラスにもほど近い5つ星ホテル・メトロポールが、新型コロナウイルスCOVID-19の影響で閉鎖の危機にさらされている。
4月22日の役員会で、今後の経営の見通しが立たないことが発表された。メトロポールは、プライベート企業が所有するブリュッセル唯一の歴史ある5つ星ホテルで、国際的なホテル・チェーンには所属していない。そのこともあって、単体での営業利益が落ち込むと、直接それが存続の危機に直結する。
2015年のパリ、そして2016年のブリュッセルでのテロ攻撃による宿泊客の減少、また周辺のエリアが歩行者天国に大改造された際に、長期間の工事の影響や、その後は車でのアクセスが不便になったことなど、ホテル経営にとってはマイナスの要素が重なり、ここ5年間毎年赤字を計上していた。
デ・ブルッケール広場31番地の美しい建物は、1872〜74年にアントワン・トラッペニール(Antoine Trappeniers)により建設され、その後アルバン・シャンボン(Alban Chambon)により、カフェ・ホテルとして1895年に豪華絢爛に改装された。
ホテルのサイト
https://www.metropolehotel.com/
コロナ以前の写真(以下)