ベルギーの大物政治家二人がコロナ規制で禁止されているレストランでのランチをしたと批難を受けている。写真は左がランチ風景。右は二人が去った後にワイングラスが残されているのが分かる証拠写真だ。
飲食店のロックダウンという厳しいコロナ対策が続いている中、「抜け道」として知られているのが「宿泊客のために営業しているホテルのレストラン」である。
出張などで旅行中のホテルの宿泊客は、付属レストランで食事をしてもいいことになっている。ところが、本当は宿泊していないのに、ホテルで食事をする客と、それを許容しているホテル側の対応が問題視されている。
ツイッターに隠し撮り写真が投稿され、厳しい批判にさらされているのは、中道民主フランダース党(CD&V)の党首ヨアキム・クーンス議員(Joachim Coens)と、内務大臣や防衛大臣など歴任したピーテル・ドゥクレム議員(Pieter De Crem)である。新連立樹立にも関わったCD&Vの党首と、連邦レベルの大臣を歴任した政治家は、いうまでもなくベルギー政治でも重要な立場にある。
市民の書いた問題のツイートには、ジャーナリストに対して以下の発言をしている。
「クーンスとドゥクレムについても書いてくれ。どうもルール違反をしているようだ。昨日、ブリュッセルのあるホテルのレストランでワインを飲みながら楽しそうに一緒にランチをしていた。一緒に部屋を取ったのか??」
Schrijf er ook een aan Coens en De Crem. Vegen hun voeten aan de regels lijkt het. Gisteren gezellig samen lunchen met wat wijn in een restaurant in een Brussels hotel. Hadden ze een kamer samen?? pic.twitter.com/NbNzLjtmO7
— Jeroen Smets (@Jersmet) October 23, 2020
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二人は党本部の近くにあるホテルのレストランでテイクアウトをしようとしていたが、席が非常に空いていたので、ついそこでランチ・ミーティングをしてしまったと弁明している。
左:ヨアキム・クーンス議員、右:ピーテル・ドゥクレム議員