ベルギー全土で10月23日から追加のコロナ対策。スポーツは無観客試合で。

ベルギー全土で10月23日から追加のコロナ対策。スポーツは無観客試合で。

ドゥクロー首相を委員長とする協調委員会は23日会見を開き、追加のコロナ対策を発効させた。以下、その概要を伝える。

地方によって差があるものの、ベルギー全体、リンブルク州以外は、コロナ状況が急激に悪化している。

19日(月曜)から、飲食店の通常営業停止、個人的なコンタクトの縮小、アルコールの夜間販売禁止、深夜からの外出禁止など、厳しい施策を導入してきた。

しかし、病院の状況が逼迫しているなど現状に鑑みて、大人数が集まるイベントについて、追加の施策を設けることにする。

ただし、経済、社会、教育へに与えるネガティブな影響を考え、全体のロックダウンは避けて、部分的なものを導入する。

●スポーツ・イベント
・プロのすべての試合は無観客。
・アマチュアの試合は延期。
・18歳以下の試合は許可される。ただし、観客は家族のなかで1人のみ。飲食の販売は禁止。

●高等教育
・教室の使用割合は最大で20%で、マスク着用。ただし、初年度の生徒には適用されない。

●室内の文化イベント(文化、宗教、教育、協会)
・コロナ対策の条件が整っていれば40人までの集まりは許可。
・マスク着用、1.5メートルの安全な距離を保つなどすれば200人まで許可。
・飲食の販売は禁止。

●公共交通
・乗客が多くなりすぎないように運航ダイヤの見直し。

●遊園地
一時的に閉鎖。

●動物園
・屋内空間は一般に閉鎖。
・飲食の販売は禁止。

●テレワークが規則
実施されているか監視体制の強化がされる。

以上のルールは10月23日に即時発効。2週間後に見直しされる。11月19日まで有効の予定。

 

ワロン地方は「コロナ第二波のロンバルディア」か?

2020年春に、イタリアのロンバルディア地方がコロナのため医療崩壊し、大きな被害を受けたのは記憶に新しい。

現在、ベルギーの南半分であるワロン地方で感染が拡大しているので、近隣諸国のメディアは「ワロン地方は第二波においてロンバルディアになるのではないか?」と見出しをつけて報道している。

10万人あたりの新規感染件数を、ベルギーの地図で地域ごとに見ると、確かに中心のブリュッセルと南半分のワロン地方が赤く染まっている。依然として欧州でもチェコに続き2番目に人口あたりの感染件数が多いのがベルギーである。(直近2週間の数値で、十万人あたり874件)

春よりも検査体制が拡充し、コロナに対応する現場の医療も確立されているので、単純に比較はできないが、病院の負担が日を追うごとに増しているのは事実である。「春とは状況が違う」と言いながら、ワロン地方の医療従事者は病床が飽和してしまう危険性について暗い顔をして警鐘を鳴らしている。

 

参照:追加措置について詳細(仏語)
https://centredecrise.be/fr/news/gestion-de-crise/covid-19-niveau-dalerte-4-le-comite-de-concertation-renforce-les-regles-de

Photo © SPF Chancellerie du Premier Ministre

Hiroyuki YamamotoReporter
ブリュッセル在住。青い鳥編集長。ベルギーの政治経済ニュースを現地から発信。多文化国家にして欧州の中心という特殊な状況を読み解き伝える。

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