ブリュッセルで10月からコロナ・セーフ・チケット導入か?

ブリュッセルで10月からコロナ・セーフ・チケット導入か?

ブリュッセル地域政府では、外出先の施設でいわゆる「コロナ・パス」を掲示する義務を検討している。10月1日から、飲食店や美術館などの入口で、ワクチン接種履歴や検査結果などを客側が掲示することになるかもしれない。ただし、飲食店などは反発する声も大きく、実際の義務化決定にはまだ至っていない。

現在、検討されているのはCovid Safe Tiketと呼ばれる施策で、ブリュッセル地域内で、16歳以上の人が飲食店、ディスコ、スポーツやフィットネスの施設、美術館、劇場、映画館など人が多く出入りする場所に入る際、現在ベルギーおよびEU諸国で使用されている携帯アプリのQRコードもしくは紙に印刷されたものを、係員がスキャンするなどチェックするというものである。

病院や高齢者施設では、年齢が引き下げられて12歳以上に掲示義務が発生する。

飲食店の業界は反対

この施策に飲食店が反対している理由は、運営の実際的な問題のためである。多くの顧客が出入りする軽食店など、煩雑な対応に追われて営業に支障が出る。また、チェックするスタッフを専用に置くのはコストがかかり、現実的ではない。「我々はコロナの警備員ではないのだ」という声が聞こえる。

また、ブリュッセル首都圏の周囲、ベルギーのその他の大きな都市部でも、コロナ感染は問題であるのに、なぜブリュッセルだけが対応しなければならないのか、地域間で対応が違うことへの不公平感もある。「自分たちがチェックするのであれば、ベルギー全土ですべきである」という意見ももっともである。

「イタリア方式」

イタリアでは、飲食店に出かける客が「コロナ・パス」を持つ責任があり、店ではチェックをしない。

行政の抜き打ち検査などがあった場合、店側は客の個別の違反について責任がないという方式をとっている。

ブリュッセルの飲食店は、チェックの手間を省きたいのと、集客にネガティブに作用する施策を避けたいため、イタリア方式なら許容できるという考えも強い。

 

実際に10月1日から現在の案のように実施されるかは、ブリュッセル議会での審議を経て決定される。

感染はおさまらないが、重症化と死亡者数はまだ低く抑えられているので、経済活動のさまたげになる施策は、できるだけ実施しないでおきたいという意見も強い。

9.sep.2021

 

(続報)

ブリュッセルでも、飲食店もCSTの導入が決定。入店時におもに携帯アプリでチェックするようになる。

ワロン地方でも導入の方向性。フランダース地方は大規模イベントのみ使用など、地域によって対応は異なる。

新着記事 Actualité Nieuws