ソフィー・ウィルメス首相は、コロナ封鎖解除の行程を説明するなかで、全国民に対するマスク提供の意向を表明した。
日本では「全世帯にマスク2枚を配布する」という、俗称アベノマスク施策が実行されたが、ベルギーでも同様の無料マスク配布が行われる可能性が高まってきた。仮に「ソフィーのマスク」と呼んでおこう。
この「ソフィーのマスク」が具体的にどういった形で配布されるのかは、まだ不明である。出来上がったマスクではなく、フィルターとして、すでにあるマスクにつけることも視野に入れられているようだ。
ベルギー国民だけでなく、おそらく外国籍でもベルギーに在住する市民全員に配布であると考えられる。
マスク着用の義務化?
ベルギー政府がマスク着用の効果を認識し、公共の場での着用を強く推奨していくことは確かである。
当面は、公共交通機関を利用する際にマスクは「義務」とされている。この規制は5月4日(月曜)から実施される。
マスクがないという場合は、スカーフやバンダナのような代替品でも認められるが、口と鼻を常時覆うことが重要である。電車、バス、トラムなどは義務として、密閉空間である店舗内などでも、エチケットとして着用が望ましいだろう。
マスク着用は12歳以上に求められている。子どもたちは、正しい着用を実行するのが難しく、かえって望ましくない効果を生んだり、ストレスを与えるという配慮で対象外となった。
また、FFP2など高性能マスクは、医療関係者や老人ホームなどで働く人に行き届かないことが懸念されるため、一般市民が日常で使うことは控えるよう伝えられた。
25.apr.2020