4月24日、金曜日の午後にソフィー・ウィルメス首相を議長とするベルギーの国家安全保障会議が行われた。今回の議題の中心は「ロックダウン解除」である。新型コロナウイルスの影響を限りなく小さくしながらも、凍結された経済と社会生活を、通常に戻すデリケートな作業となる。
7時間も続いた会議の後で行われた会見では、一度にすべてを解除するわけではなく、段階的にゆっくりとした過程になることが発表された。ビジネスに関しては、業種や営業形態によって本格再開のタイミングが異なる。
フェーズ(段階)ごとにロックダウン解除される政府の計画は、第一A&B、第二、第三段階と分かれている。
ただし、従来のルールは常に適用されたままであることに注意されたし。
【従来のルールは継続】
・いわゆる「社会的距離」を保つ。
・面積によって入店人数の制限。
・衛生に関するルールを守る。
・症状がある場合は自宅待機。
第一段階A 5月4日(月曜)〜
・公共交通を使うときにマスク着用義務。(12歳以上)
・野外での運動などは最大2人まで可能。
・テレワークを基本としつつ、BtoBは通常営業も可能に。
(細かい新基準は今後発表の予定)
第一段階B 5月11日(月曜)〜
・大小、業種に関係なく、すべての商店が再開。
第二段階 5月18日(月曜)〜
・初等、中等教育の学校が再開。
(手洗いの徹底、生徒の人数の制限など条件つき)
(保育園は5月末まで閉鎖)
・美容室が再開。
・美術館が再開の可能性。
第三段階 6月8日(月曜)〜
・レストラン、カフェ、バーなど飲食業の再開。
・夏期バカンスの旅行や活動について検討される。
・8月末まで大規模イベントは許可されない。
【注意点/備考】
・感染の状況しだいでは、計画の見直しや変更があり得る。
・マスクもしくはフィルターなど、口を覆うものを政府が市民に配布する。
・検査能力を増強し、5月4日から一日2万5000件を行う。4万5000件までの拡大が可能である。
・トレーシング計画が開始される。コロナの症状がある患者は医師の診断の際に、2週間前からその日まで誰と接触したのか質問され、感染の可能性のある人々に注意喚起の連絡が行われる。個人情報については配慮がなされる。
以上、速報版。より細かい情報は今後追加で掲載いたします。最新更新:7:48AM 25.apr.2020