エコロに打撃。「仮死状態にしない屠殺を許可?」チラシ記載

エコロに打撃。「仮死状態にしない屠殺を許可?」チラシ記載

環境政党エコロの政治集会で配られたビラに問題発生。「ブリュッセルで、宗教的な儀式の場合は、意識を失わせることなしで動物を屠殺することを許可します」と党首の見解とは違う政策が書かれていた。

 市民の環境意識の高まりを受けて、グリーン政党は2019年の選挙でかなり議席を伸ばすと期待されている。

これまで順調な選挙活動を続けて来たエコロだが、ラーケン地区での集会で、イスラム教徒に配慮したチラシを配ったところから、大問題に発展。ここぞとばかりに他の政党もバッシングに乗り出した。

ブリュッセルにおける宗教の自由について政党の立場の違い」と題されたチラシには、女性が髪を覆い隠すスカーフの着用や、祝日の選択の自由について、エコロが寛容な立場であることを強調したメッセージが盛り込まれていた。

しかし、最後に「ブリュッセルで、宗教的な儀式の場合は、意識を失わせることなしで動物を屠殺することを許可します」とあるのは、党内でコンセンサスが得られた政策ではなかった。

これは、イスラム教徒の宗教的習慣である屠殺の風習と、家畜保護が相容れないセンシティブな問題である。イスラムではお祈りを捧げながら動物の命を奪うが、電気ショックや薬品などで仮死状態にすることはしない。また、イスラムの犠牲祭(イード・アル=アドハー)で、羊などを一般人がナイフで屠殺することも、動物の権利保護の観点からたびたび議論になっていたポイントである。

フランダース地方では、屠殺の前には動物を意識不明の状態にしなければならないとすでに法律が制定されている。ワロン地方では2019年9月から施行される。ブリュッセル首都圏地域では、まだどのような最終決定もなされていない。

このラーケンで配られたビラには、イスラム教徒の権利保護が謳われているが、屠殺に関してはエコロの党首もイスラムの風習に反対している

現在、ビラの配布中止と出来る限りの回収が行われている。

 

17.may.2019

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