蝶ネクタイ、普通のネクタイ、ノーネクタイ。胸元に違いがあらわれる三者が並んで「ワロン政府」の発足を発表した。
5月の選挙から3カ月以上をかけ、深夜におよぶ交渉を重ねて、ようやくワロン政府設立に向けて連立合意が形成された。ワロン議会75議席のうち、社会党(PS 23)、リベラル党(MR 20)、環境政党(Ecolo 12)の三党合計55議席をもって、ベルギーの南半分を運営することになった。
大統領は首相経験者のエリオ・ディルーポ氏(Elio Di Rupo)で、彼の率いる社会党が社会保障や公共住宅など福祉部門のポストを得た。
リベラル政党MRが経済、財政を、環境政党Ecoloが環境や気候変動を担当するなど、住み分けのしっかりした構成となった。
ディルーポ氏はブリュッセル王宮でフィリップ王の前で宣誓を済ませ、今週末は晴れてワロン祭に臨むことができる。
13.sep.2019
photo : Parlement de Wallonie