店舗営業は再開するも、飲食やコンタクト職業はクリスマス年末もロックダウン

店舗営業は再開するも、飲食やコンタクト職業はクリスマス年末もロックダウン

11月27日に開催された協調委員会は、ベルギーの年末シーズンのコロナ対策、経済対策、家族の集まり、冬のお祭りなど、本来であれば楽しいはずの時期に政府がどう制限と緩和を設けるか、難しい判断に議論が長引いた。

19時からはじまった記者会見でアレクサンダー・ドゥクロー首相と地方行政の首長たちは、「慎重」「責任」「安全」という言葉を繰り返し使った。

具体的に緩和されたのは、12月1日からの非エッセンシャルな店舗、美術館、プールの再開だけ。他の業種は2020年の営業は厳しい制限か、完全なる閉鎖で終わることになる。

 

非エッセンシャルな店舗の再開

12月1日(火曜)から、一般の店舗が再開する。これまでネットで注文したものを受け取る「クリック&コレクト」だけが許されていたが、今後は客が店のなかで商品を選ぶことができる。

ただし、10平方メートルあたり客1人までという人数制限が課せられる。(20平方メートル以下の小さな店は2人まで)また、家族同伴での買い物は許されない。来店は一人で30分以内に、手早く済まさなければならない。18歳以下の子供の同伴は可能だが、できるだけ避けるよう要請された。

 

クリスマスは、こじんまりと静かに

12月24日と25日のクリスマスは、一人で暮らしている人は、自宅に二人まで招待できる。

複数人で暮らしている家族は、これまでのルールが適用される。つまり外部の人との近しい接触は6週間に一人まで。大勢を招いての晩餐は無理そうだ。

また、連邦レベルの夜間外出禁止令は、そのまま適用される。深夜24時から翌朝5時まで。ブリュッセルとワロン地方は夜22時以降は出歩くことは禁止されているが、変更されるかは今後の話し合いしだいである。

花火の販売と使用も禁止される。

 

プールと美術館は再開

大型レジャー・プールなどは例外的に閉鎖のままだが、一般の水泳プールは12月1日から再開となる模様。各プール施設が体制を整えしだい、オープンとなる。

美術館も来週から再開される。

 

飲食店は来年1月15日まで閉鎖

テイクアウトは許されているものの、店内での飲食が禁止されている飲食店は、そのままの状態が来年の1月中旬まで続く。状況しだいでは、さらに延長されることも考えられる。

 

コンタクト接客業は閉鎖

美容室やエステ・サロンなど、客との距離が近い業種も、閉鎖の対象のままである。おそらく1月中旬までは再開しないと見られている。

 

映画、カジノ、遊園地は閉鎖

年末の稼ぎ時であるはずの遊戯施設は、閉鎖される。

 

スキーなど国外旅行は中止を強く推奨

思い返せば2020年の初頭、スキー旅行中やカーニヴァル休暇中にコロナに感染した人が、自国に帰ることでウイルスが拡散した。その失敗を繰り返したくない政府は、スキー旅行などは禁止とは言わないが、中止を強く推奨した。

ベルギー国外に48時間以上滞在する場合は、これまでどおり書式を提出し、自己隔離の期間を守らなければならない。

国境でのチェックも厳しくなる予定。 

 

目標数値の発表

会見では、フランク・ファンデンブルッケ厚生大臣から、ベルギーが目指す具体的な数値目標が発表された。

一日あたりの新規感染者数800人、同じく一日あたりの新規入院患者数75人である。このレベルにまで数値が落ちれば、さらなる緩和措置も検討できるという。

スケジュール目安となる1月中旬までにこの目標に達することができるか、ベルギーのコロナ対策はまだまだ予断を許さない状態だ。

 

11月末時点でのベルギーのコロナ状況

ベルギー国内では、感染者、入院数、重症患者数、死者、すべてにおいて第二波のピークは過ぎたが、いまだに一日平均150人ほどが死亡している。コロナがおさまったとは言えない。第二波を収束させるには、現状の努力の持続が必要なことは数字が明らかにしている。

一方で、クリスマスまで1ヶ月を切り、家族や親しい友人で集う冬の楽しい季節に、制限ばかりも悲しいと思うのが人情である。それでも、死者や重症患者を減らすために、市民の我慢が試されている。

 

© SPF Chancellerie du Premier Ministre

 

Hiroyuki YamamotoReporter
ブリュッセル在住。青い鳥編集長。ベルギーの政治経済ニュースを現地から発信。多文化国家にして欧州の中心という特殊な状況を読み解き伝える。

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