ワロン議会のジャン=クロード・マルクール議長(PS)が辞任する。
原因は1年前のドバイのエキスポ視察旅行。マルクール議長と、同行したフレデリック・ヤンセンス書記長(MR 写真下)の二人は、飛行機はビジネスクラス、ホテルは5つ星で、観光ガイドをつけて4日間で1万9000ユーロを出費した。
一人あたり133万円(140円換算)は、地方議会の長とはいえ少々値が張りすぎると批判が政界、メディアに渦巻いた。
しかし、より大きな問題は同行のヤンセンス書記長にありそうだ。書記長は議会が選出する役職で、議会が決定したことについて執行に権限がある。
ヤンセンス書記長は議員会館の新設などを発注したが、予算が計画の数倍に膨れ上がった。議員会館は1000万ユーロの見積もりが4600万ユーロに。氏はさらに、職場での数多くのハラスメントも告発されている。
議長は「視察旅行に不正はないが、いつくか間違いはあった」と渋々認め、辞任を表明。議会は事務局を総入れ替えし、新メンバーで再スタートを切る。