12月21日正午頃、ベルギー王宮の発表によると、フィリップ王がシャルル・ミシェル首相の辞任を受理した。これによりミシェル政権は正式に「事務管理内閣」の状態となる。(Gouvernement d'affaires courantes)
こうなると政府の権限は限定され、厳密には国家としての日常業務をこなすだけの活動しかできない。選挙後の連立交渉に時間がかかるベルギーに特有の政治システムである。
フィリップ王は今回2日半ほどをかけて各党の党首と会談した。「政治のリーダーたちが経済、予算、国際的な課題、また国民の期待、とりわけ福祉計画と環境についての期待について適切な対処をするように」と、フィリップ王は求めている。
2019年5月26日(日曜)の選挙およびそれによる新たな政府が成立されるまで、「事務管理内閣」のミシェル首相が引き続き連邦政府の舵取りをすることになる。まだ選挙が始まっていないのに、これから最低5カ月は、いわゆる「無政府状態」となることが決まったとも言える。
21.dec.2018