去る3月29日の午前10時ごろ、ワロン地方ラスン近郊のオアンで悲劇が起こった。ニコラ・ウレンス(57 写真上)が、継母にあたるミリアム・ウレンス男爵夫人(70)を銃殺したのだ。
犯行の主な動機は、ミリアムと彼女の実の子供たちが、ニコラの父の男爵ギ・ウレンスの財産を使い込んでいたこと。また、ニコラは、父がミリアムと結婚して以来、見捨てられたように感じ苦しんできたと語っている。
しかし、『パリ・マッチ』の報道によると、ギ・ウレンスはニコラを含めた実の子供四人それぞれに毎月50,000ユーロもの大金をあげていたそうだ。だが、それでもニコラにとっては不十分で、「彼女(ミリアム)の子供たちはすべてを手にしていたのに、私は月に50.000ユーロだけでした」と不満を漏らしているとのこと。
ミリアムはウレンス家の財産の一部をネパールでの慈善事業に費やすなど、ニコラの供述とは異なる一面もあったようだ。
犯行直後、ニコラは警察署に自首した。金銭や人間関係をめぐる嫉妬から、痛ましい事件が引き起こされてしまった。
(写真)殺害されたミリアム・ウレンス男爵夫人
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