ベルギーの副首相で公務・公共事業担当のペトラ・ドゥスッテル氏(写真)が、自身の事務所とBpost(ベルギー郵便)との癒着問題で批判されている。
「間違ったことはしていません。すべてのあてつけに反論します」。副首相は開口一番こう話した。
Bpostから自身の事務所に出向中だった従業員をきっかけに浮上した癒着の疑惑を否定したうえで、ドゥスッテル氏は社会党のポール・マニェット氏らがBpostの会議に参加していたことを逆に非難した。
だが、批判の嵐はやみそうにない。右派のN-VA党はドゥスッテル氏が従業員二名を罷免したのは「牽制策」に過ぎないと主張。労働者党のマリア・ヴィンデヴォーゲル氏は、アレクサンダー・ドゥクロー首相の関与の可能性にまで言及し、厳しく非難した。
Bpostは2018年以降、大手コンサルティング会社マッキンゼー&カンパニーに対し、緊急で専門家が必要という名目で、コンサルティングのサービスの対価に何百万ユーロもの大金を正式な手続きを経ずに渡していたことも判明している。