空港でグランドハンドリングのサービスを展開するスイスポート(Swissport)のベルギー支店が倒産する。コロナによる大型倒産としては初となり、1469人の雇用が失われる。
3月中旬から空港の稼働率は実質ゼロに近い状態となり、航空会社をはじめとする空の旅行業界は、時短や一部の解雇などで難局に対応してきた。しかし、3ヶ月間ほとんど飛行機が飛ばない状態となれば、さすがに経営は傾く。しかも、ここ数年しばしば労働者のストライキが発生していた。
スイスポートは「空の業界の地上職」とでもいうべき存在で、スーツケースなど乗客の運搬や、飛行機の移動、設備の点検整備などを行う企業である。国際シェアNo.1であり、日本も含めて世界中に支社がある。
今回、倒産するのはSwissport Belgium SA/NVとSwissport Belgium Cleaningの2社。ちなみにブリュッセルとリエージュには貨物部門の別会社(450人雇用)があるが、そちらは倒産しない。