カタールゲート事件で嫌疑をかけられ逮捕されたマルク・タラベラ欧州議会議員が釈放され、はじめて公の場で会見を開いた。
「私は事件とは全く関係ありません」。タラベラ氏は改めてそう断言した。家宅捜索から収監されるに至る「人生最悪の時期」を振り返り、自身の名前がトップニュースに載って家族にも迷惑をかけてしまったことを話しながら、タラベラ議員は涙を流した。
タラベラ氏に対する疑いは、同じく欧州議会議員だったアントニオ・パンゼーリ氏が、カタールへの便宜を図るため彼に120.000~140.000ユーロの現金を渡したという証言に端を発するが、真実はいまだ闇の中だ。調査は今後も継続するものの、タラベラ議員への疑惑は収束する可能性も高い。
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