バンシュのカーニバル Carnival de Binche

謎の起源

バンシュのカーニバルの歴史は、かなり古いことは分かっているのですが、物的な証拠が乏しく、18世紀以前の記録はありません。19世紀になって、アドルフ・デルメー(Adolphe Delmée)というジャーナリストが、ジルは南米インカ帝国に起源があるのではないかという仮説を唱えます。1549年にマリア・フォン・エスターライヒが兄であるカール5世と、彼女にとっては甥にあたるフェリペ2世を迎えるために催したお祝いのときに、エキゾチックな衣装を着て街を練り歩いたのが起源ではないか、、、いうお話です。

カーニバルは日曜日から開催されていますが、メインイベントである「ジル」が登場するのは「マルディ・グラ」の火曜日だけ。

特にお昼過ぎからオレンジを投げたり、夜にダンスで盛り上がったり。火曜日にご都合のつく方には、ぜひユネスコ世界遺産のイベントを体験してみてください。

日程の決め方

まず、復活祭(フランス語でパック、オランダ語でパーセン、英語でイースター)が基準となっています。その復活祭の日付の決め方は複雑。→春分の日の後の最初の満月の次の日曜日(移動祝日)

復活祭の前に「四旬節」という40日間の節制の時期があります。(ただし日曜日はカウントされないので実質46日)

四旬節に入る直前がマルディグラ(Mardi gras)つまり「肥沃な火曜日」で、謝肉祭の最終日でおおいに盛り上がります。

カーニバルのパレードなどはその前の日曜日に開かれることが多いのですが、バンシュはきちんと火曜日がフィナーレとなっております。