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『ユートピア』トマス・モア著 ベルギーで誕生した社会思想
ユートピアと聞いて、何を想像するだろうか? 平和で愛に溢れた理想郷? 全体主義の恐ろしい世界?
イギリスの思想家トマス・モアが、欧州大陸で人文主義者たちと交流するなかで生まれた『ユートピア』という本は、1516年にベルギーの学園都市ルーヴェンで初版が出版された。...
『畏れ慄いて』アメリー・ノートン著
ベルギー出身のフランス語作家として活躍するアメリー・ノートンは、日本を題材とした作品をいくつか発表している。1999年にフランスで出版された本書『畏れ慄いて』(おそれおののいて)は、彼女が日本の大手商社で働いたときのパワハラ経験をベースに書かれており、日本のカイシャ文化について作家独自の語り口で物語を創り上げている。
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『アムステルダム運河殺人事件』松本清張・著
推理小説の巨匠、松本清張が、オランダとベルギーを舞台に描いた中編の作品がある。日本人のブリュッセル駐在員がバラバラ死体にされ、アムステルダムの運河に浮かんでいたという物語は、実話を元に松本清張が現地取材をして作り上げた。1969年に発表の本書をレビュー。(編集部:ネタバレせずに読めます)
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