伝統のお祭りメイボーム Meyboom

 

一説によると13世紀までさかのぼる行事で、ブリュッセルの勝利したことを記念したものです。17時前には木が立てられなければなりません。イベントは13時頃はじまります。

起源については諸説あるので順番に説明が必要です。最も古い口承によると、1213年、ゲントが攻めて来たところを聖ローレンティウス St. Laurentius の加護でブリュッセルの弓の射手組合が敵を撃退でき、その勝利を記念したものだということです。

別の伝説は、ブリュッセル出身の女性とルーヴェン出身の男性の結婚のストーリーです。式が終わった後の宴会で、何かしらの争いが起こり、その場はおさめたものの、毎年ブリュッセル人が「権利」を象徴する木を立てること伝統とし、それをルーヴェン人が邪魔をしにくるようになったというもの。

その争いというのが、ビールの税金に関してではないかという説もあります。当時、ブリュッセルは壁に囲まれた都市で、その壁の内側ではビールに高い税金をかけていました。しかし、その外側では無税だったので、安い値段で思う存分ビールを飲むことができたのです。「白鳥の沼」 Zwanenbroek / Marais aux Cygnes と名がついた土地で、市民が居酒屋で安くビール(ランビック)を飲んでいたのですが、1213年、以前から酒税をめぐって争っていたルーヴェン人たちが、Het Cattenhuys という宿で行われていた結婚の宴を襲撃したのです。その場には聖ローレンティウス St. Laurentius の聖職者もおり、和解に貢献したので、聖ローレンティウスの祭日の前日つまり8月9日に木を立てることになったという説です。

 

この伝統的イベントは、ユネスコの人類の口承及び無形遺産の傑作に指定されています。祭りに使われる木はソワーニュの森 Forêt de Soignes で伐採されたものです。当日は13時45分にマレ通りを出発し、1時間ほどかけてグランプラスにたどり着きます。(道程:rue du Marais, Fossé aux Loups, Place de la Monnaie, rue des Fripiers, rue de Tabora, Bourse, rue du Midi, rue du Lombard, rue de l’Étuve, Grand-Place)生粋のブリュッセラー/ブリュッセロワによる気取らない楽しい地域のお祭りなので、 独特の雰囲気があります。

公式サイト

http://www.meyboom.be/

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