ヤンさん Jan

ヤンさん Jan

Q. ご出身は?

私の両親はともにドイツのデュッセルドルフの出身です。私が3歳のときに家族でルクセンブルクに移り、18歳までそこで過ごしました。

引っ越した理由は、母がルクセンブルクで欧州議会の翻訳の仕事を得たためです。それまで父は電気技師でしたが、ルクセンブルクでは主夫になりました。

 

Q. ヤンさんのご経歴は?

19歳のときにドイツとチリで航空宇宙工学を勉強し、オーストリアとアメリカで飛行訓練を受けました。

最初はフランスのトゥールーズにあるエアバスで仕事に就き、それから商業飛行機の操縦を始めました。ドイツ、トルコ、イギリスの航空会社で働き、今はベルギーの大手航空会社のパイロットです。エアバス320系(短距離および中距離ジェット機)を操縦しています。

Q. どのようなお仕事ですか? 典型的な一日は?

私の仕事に「典型的な」一日はありません。毎日異なります。朝5時前など早朝に始まる日もあれば、午後遅くに始まって夜中に終わる日もあります。

航空会社は 24時間365日稼働しているため、フライトスケジュールはしょちゅう変更され、ときに仕事と私生活を両立するのが難しいこともあります。

仕事の日は、割り当てられた便 (多いときは1日に4便) のフライトプランを徹底的に調べることから始まります。飛行準備には常に次のものが含まれます。

 

◉天気、つまり一般的な気象状況、ルート上の空港のより正確な天気、ジェット気流、乱気流、着氷、火山活動など。

◉航空機の技術的状態に関する情報、例えばトイレが1つ機能していない場合、短い飛行では問題になりませんが、5時間の飛行では問題になる可能性があります。

◉NOTAMというパイロット向けの特別な情報、滑走路の閉鎖/変更、空港に関する特別な情報、制限、セキュリティ、安全性、政治情報、飛行に重要とみなされるその他の情報。

 

これらの情報を検討した後、機内で乗務員と会い、副操縦士にブリーフィングを行って機内に持ち込む燃料の量を決定します。

それから客室乗務員に飛行時間、セキュリティ問題、乱気流などの事項についてブリーフィングを行います。

次に、フライトに向けて航空機の準備をします。客室乗務員は乗客のために機内を準備し、搭乗を開始します。

すべての乗務員は職務中、オーケストラのミュージシャンのように働き、何を、どのように、いつ、なぜ行うべきかを知っています。

この仕事について17年になりますが、今でも大好きです。とてもユニークな仕事で、毎日旅行したり、新しい刺激的な人々と出会ったりする機会があります。

これまでヨーロッパ、北アフリカ、中東の路線しか飛ばなかったので、日本人とはあまり交流がありません。でも日本発着の乗り継ぎ便の乗客がいることもあります。

実は長い間同僚と私は、なぜ日本人の乗客は飛行機に搭乗するときも降機するときも、こちらを見たり挨拶したりしないのだろうと不思議に思っていました。

最初はこれはかなり失礼な行為だと思いましたが、日本語の先生に日本の習慣の話をしてもらった後、これは多くの文化の違いの 1 つに過ぎず、まったく失礼なことではないと学びました。

 

Q. どうして日本語を勉強していますか?

私が初めて日本人と関わったのは、ドイツのデュッセルドルフに住む祖父母を訪ねたときでした。

日本人のコミュニティに接して、日本の文化がいかに友好的で敬意に満ちているかにいつも驚きを感じていました。

日本語の文化と言語に興味を持ち日本語を学び始めました。読み書きに関しては日本語は難しいですが、文法は仕事で勉強したトルコ語と非常に似ていると思いました。

今のところ日本に行ったことはありませんが、長期滞在する時間が取れ、日常生活で必要不可欠なやり取りをするのに十分な日本語力を得られたら、すぐに自分のスキルを試しに行くつもりです。

 

Q. ご趣味は?

大好きなことの1つはもちろん航空ですが、新しい言語を学んだり、ピアノを弾いたり、スポーツ (バドミントンとランニング) をしたりするのも好きです。これらにかなりの時間を費やしています。

 

Q. 週末はどのように過ごすことが多いですか?

週末があれば、ブリュッセルの自宅か、アルデンヌ地方の田舎にある別荘で過ごすのが好きです。ハイキング、ピアノ演奏、友人と会うのが好きです。時間があれば、料理も楽しみます。

 

Q. ベルギーで好きな場所は?

ブリュッセルではカンブルの森が本当に好きです。ベルギーの「セントラルパーク」のような場所です。ランニングに良い場所ですが、友達と会ってお酒を飲んだり、たくさんのイベントに参加したりすることもできます。ブリュッセル以外では、Reduルデュ(別名「本の村」)が好きです。ハイキングや本のショッピングに最適な場所です。またここはヨーロッパ宇宙機関(ESA)とユーロスペースセンターの本拠地でもあり、家族全員で訪れることができます。

 

Q. ベルギーから引っ越したいと思いますか?

私はここベルギーでとても幸せで、移住する予定はありません。

 

Q. お気に入りのバカンス地は?

大体にして気温の穏やかなところが好きです。夏はフィンランドやスウェーデンなどの北欧の国、秋冬春はスペイン、イタリアなどの南欧の国が好きですが、自然、文化、人々との出会いを求めてアルゼンチンやチリに行くのも好きです。

 

Q. 好きな料理と実際によく食べる料理は?

季節に合った食べ物が好きです。

夏はガスパチョ、サラダ、バーベキューが大好きですが、冬はチーズフォンデュ、カルボナード、ラーメン、シチューが好きです。
料理が好きなので、ほぼ自分で作ります。

 

Q. 家族伝統の料理などはありますか?

冬になると“Schichtkohl”(「重ね白キャベツ」ポット)と呼ばれるドイツ料理を食べるのが楽しみです。とてもシンプルな料理ですが、とてもおいしいです。

白キャベツ、ひき肉、ジャガイモ、キャラウェイシード、その他のスパイスで作ります。調理はとても簡単ですよ。