マチルドさん Mathilde

マチルドさん Mathilde

ご出身は?

両親は二人ともベルギー人です。母方の祖母はフランス人ですが、こちらの親戚とはあまり交流がありませんでした。

 

お仕事は?

中等教育(日本でいう高校)の教師です。美術史を教えていますが、同時に造形芸術に関するすべてのこと、つまりデッサン、グラフィックデザイン、写真、その他多くの実技も教えています。またいくつかの展覧会で作品を発表しており、個展も一度開きました。修士課程の最終年度の彫刻作品では、賞をいただきました。

現在は日本語の上達のために日本のコンセプトストアで働いています。ここで同僚たちと毎日日本語で会話ができるのはとても魅力的な経験ですが、将来的には再び教育の道に戻るつもりです。ベルギーではないかもしれませんが。

 

ご趣味は?

趣味はたくさんあります。中でも芸術と日本語の学習は特別です。毎日読書、会話、日本のニュースを観るなど、色々な方法で日本語の勉強に時間を費やしています。あとは水泳や柔道もしています。

 

典型的な一日は?

朝8時ごろ起きて、ヤクルトを飲み、シャワーを浴びて服を着ます。スキンケア、メイクをしながらポッドキャストを聞きます。朝食をとりながら日本のニュースを見ます。そして犬のミンナの散歩に30分以上出かけます。家に戻ったら10分ほど勉強をしてから、トラムに乗って仕事に向かいます。仕事から帰宅するのは19時半ごろです。

帰宅したらまたすぐ1時間くらい犬と散歩に出かけます。すぐ近くにデュデン公園があり、夏の間この散歩は本当に心地よく、一日の疲れを癒す時間になっています。木の葉を通して差し込む太陽の光、つまり日本語で言う「木漏れ日」と呼ばれる光景を見るのが大好きです。最後に夕食をとり、映画を観るか少し勉強して、一日を終えます。 

週末は?

週末は家族や友人と会う時間を大切にしています。公園を散歩したり、美術館に行ったり、いつも何かしらのアクティビティを計画します。私はアイスクリームが大好きで、そういった場所を訪れるときには必ず食べています。

車の運転はしませんが、車に乗って移動中に会話をしたり音楽を聴いたり、その時間を楽しむのが大好きです。別に話さなくても、ただその瞬間を楽しむだけでもいいんです。犬みたいですよね?

 

好きな旅行先は?

ロンドンが大好きで、年に2回ほど訪れます。ロンドンの雰囲気は私にとって本当に心地よく、まるで自分の家にいるような気分になります。

普段からブリュッセルの公園を犬と一緒によく散歩していますが、ロンドンの公園はまったく別次元で、目の保養になります。料理もとても美味しく、種類も豊富です。

私のようなアート好きにとって、ロンドンは美術館やギャラリーの選択肢がとても多く、まさに楽園です。テート美術館は決して期待を裏切りません!

 

好きな料理とよく食べる料理は?

特にお気に入りの料理というのはありませんが、パスタをよく食べます。私はペスコベジタリアンで、パスタはさまざまな食材を組み合わせやすいので重宝しています。

6年間ベジタリアンだったのですが、シンガポールへの旅行中、その土地の食を逃したくないと思い、少しだけ魚を食べてみることにしました。セブンイレブンに入ってツナのおにぎりを買って食べたところ……わあ、衝撃的なおいしさ!

それ以来魚を食生活に取り入れるようになり、まったく後悔していません!

 

特別な日の料理は?

子どもの頃、父がよく(家族が困るほどに)自分のお気に入りの料理を作ってくれました。それはベルギーの典型的な料理「シコン・グラタン」です。

シコン(チコリ)をハムで巻き、ベシャメルソースをかけて、チーズを乗せてオーブンで焼くというものです。

しかし残念ながら私も妹もこのシコンが大嫌いで、母も同じく好きではありませんでした。一方で母はセロリが大好きなのですが、もちろん妹と私はそれも嫌い…。

それでこの料理は我が家独自のちょっと変わったスタイルに進化しました。父のためのシコン入りバージョン、母のためのセロリ入りバージョン、そして私と妹のためにはハムロールにベシャメルソースだけのバージョン。それが「ピラール家流シコンのグラタン」です。

 

ベルギーで好きな場所は?

ためらうことなく、ブリュッセル自然科学博物館を挙げます。何度行ったかもう数え切れないほどです。

子どもの頃恐竜に魅了されていて、古生物学者になりたいと思っていました。父と一緒に化石や昆虫を集めたり育てたりしていて、博物館や化石や昆虫の交換会にも一緒に行きました。

この博物館は大人になった今も通い続けています。隅々まで知っており、ここでリフレッシュするのが好きで、友人にもその魅力を紹介したいと思っています。日本人の友人と一緒に行ったこともあり、そこの話題を日本語で話せてとても楽しかったです。

 

ベルギーから引っ越したい?

私はブリュッセルが大好きですが、いつか引っ越したいと思っています。そして正直に言うと、日本が私の行きたい場所リストの一番上にあります。

まずは数か月間日本に滞在して、自分に合うかどうか確かめたいと思っています。

10月から数か月間滞在する予定です。その間に陶芸や他の芸術分野の講座を受けたり、アーティスト・イン・レジデンスに参加してみたいと考えています。

 

日本語を勉強する理由は?

12歳ごろに初めてアニメを見始め、漫画を読み始めましたが、一番印象に残っているのは最初に見た宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』です。

映画の世界観にすっかり夢中になりました。それ以来、日本の文化は私の心から離れることがありません。

映画の中で主人公の名前が盗まれるような場面があり、名前や言葉から漢字が一つ抜かれるとその意味や読み方がまったく変わってしまうという描写があります。

私は漢字を勉強して書くのが大好きで、日本人の友達にもベルギー人の友達にも「漢字が好きだ」と言うと、みんな同じような反応をします。きっとそれは、私たちが「フランス語が好き」と言われた時の反応と似ているのでしょうね。

漢字の書道をするのがとてもリラックスする充実した時間です。複数の漢字が組み合わさってできる言葉を分解して理解するのも大好きです。縦の線や様々な曲線で描かれる漢字には、一つ一つに物語があるように感じます。