Pagliacci「道化師」

Pagliacci「道化師」

オペラ作曲コンクールの優勝作となったマスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」の成功に触発されて、作曲者が台本ともわずか5か月ほどで書き上げた。

題材は、作曲者の父が判事だったこともあり、イタリアで起こった実際の事件を基にという説や、フランス人作家C. Mendèsの「タバランの妻」から着想を得たなど諸説ある。

劇中劇で主人公が役と現実の区別がつかなくなる劇的な音楽効果を用いたヴェリズモ・オペラの名作。

アリア「衣装をつけろ」は特に有名。

全2幕 約70分 イタリア語 

 

♪ Pagliacci「道化師」

作曲:Ruggero Leoncavallo(レオンカヴァッロ1857~1919)

初演:1892年5月21日 ミラノ

指揮:Alevtina Ioffe 演出:Damiano Michieletto

公演日:2027年3月14,16,18,19,21,23,24,26,27,30,31日 

開演:19h 日曜日15h

チケット発売開始日:11月27日

モネ劇場のウェブサイト(英語)

https://www.lamonnaiedemunt.be/en/program/427-cavalleria-rusticana-pagliacci

 

あらすじ

プロローグ

道化師に扮した道化師トニオ(バリトン)が「道化役者も人間ですから皆さんと同じ浮世に生きる身と御承知ください」と口上を述べる。

第1幕

聖母被昇天祭の祝日、旅芝居の一座が村人たちの歓声に迎えられて到着し、座長のカニオ(テノール)が村人たちに「今夜の芝居に是非どうぞ」と宣伝する。

馬車から降りる美しい座長カニオの妻のネッダ(ソプラノ)に、彼女を密かに恋する座員のトニオが手を貸そうとして、カニオに殴られて村人に笑われる。

教会の鐘が鳴り人々が去った後、1人になったネッダは、嫉妬深い夫に嫌気がさし、鳥のように自由になれたらとアリア≪鳥の歌≫を歌う。

そこへトニオが現れ、ネッダに悲壮な愛の告白をして執拗に迫るので、彼女は鞭を打って彼を追いやり、トニオは「この償いはきっとする」と捨て台詞を残し去る。

ネッダの恋人で、一座がこの村に寄る度に逢瀬を重ねていた青年シルヴィオ(バリトン)が現れ、2人は愛の二重唱を歌う。
その様子を陰で見ていたトニオは、カニオを呼びに行く。

今夜駆け落ちをする約束をして帰って行くシルヴィオに、「今夜からずっとね」と言うネッダの言葉に、戻ってきたカニオが激昂してシルヴィオに躍りかかり、シルヴィオは逃げる。

カニオはネッダに「あれは誰だ」と詰め寄るが、座員のペッペ(テノール)に「もう客が入って芝居が始まる」となだめられる。

カニオは、道化師は悲しみに泣く時でも客を笑わせなくてはならないと、有名なアリア≪衣装をつけろ≫を泣き崩れながら歌う。

―間奏曲-

第2幕

ネッダは、観客からお金を集めながらシルヴィオに近づき、そっと駆け落ちの打ち合わせをする。

劇中劇「夫の帰宅」の幕が上がり、ネッダの扮した人妻が、夫の道化師の留守中にペッペの扮する愛人と夕食を楽しみ、駆け落ちを計画する所まで劇中劇が進行する。

夫の帰宅で愛人が逃げ出す場になって、ネッダの扮する人妻が「今夜からずっとね」と先刻ネッダがシルヴィオに言ったのと同じ台詞を言うと、カニオの扮する道化師は 段々現実と芝居の区別がつかなくなり、有名なアリア≪もう道化師じゃない≫を歌い、「男は誰だ」と激しくネッダに迫る。

観客は真に迫った芝居に喜び、ペッペは止めようとするが、ついにカニオはナイフを取りネッダを突き刺し、彼女の「シルヴィオ助けて」の声に飛び出してきたシルヴィオも一突きにする。

総立ちとなる観客の前で、カニオが「これで道化芝居は終わりました」と呆然と言い、幕となる。

 

photo : ©️La Monnaie and photographer Karl Forster