12.8%の子供が貧困に苦しむベルギー

12.8%の子供が貧困に苦しむベルギー

「物質的不足」という言葉をご存知だろうか?

  仏:déprivation matérielle
  蘭:materiële deprivatie

ヨーロッパ独自の概念で、子供の生活における物資の不足について語られるときに指標となっているものだ。べルギーでは統計局や第5代ボードワン国王の名を冠した慈善財団が研究している。

ボードワン財団の調査では、心身ともに健康的に成長するために必要なものが最低限与えられているか、17の細かな基準が設けられチェックされる。

具体的には、サイズのあった靴が二足、十分な質量の野菜と果物、誕生日を祝うこと、一年に一週間のバカンス、インターネットのアクセス、家の暖房などだ。そのうち3つ以上の基準をクリアーしていないと、その子供は貧困家庭にいると見なされる。

統計局によるとベルギー全体では12.8%の子供が物質的に満たされない生活を余儀なくされている。これには地域差も見逃せない。

比較的裕福なフランダース地方では8.5%、貧困家庭が多いワロン地方では17.3%、ブシュッセル首都圏ではなんと21%もの児童が困難な生活を送っている。

貧しい家庭では、親が資格もなく、失業していたり、借家に住んでいることが多い。また母親がシングル・マザーで子育てをしている家庭は貧困率が4倍になり、子供が病気になるリスクも3倍に跳ね上がる現状が判明した。

地域差はあるものの、おおよそ10人に1人か2人の子供は、快適で楽しい生活を送っていないと知ると、隣人に対する理解や態度も自然と変わってくるだろう。

年末に向けてテレビ局などが主催するチャリティー・イベントも増えている。だれもが健康で充実した子供時代を過ごすことができるよう、助け合いの精神を発揮しよう。

 

貧困をはかる17のポイント

1 新品の服を持っている(古着でない)

2 二足の靴を持っている(うち一足はサンダルなどでなく、きちんと足を覆うもの)

3 最低でも一日一回は果物と野菜を食べる

4 最低でも一日一回は牛、鶏、魚または植物性の代替品を食べる

5 年齢にあった本を持っている(教科書以外)

6 自転車、ローラースケート、スケートボードなど外で遊ぶ玩具を持っている

7 年齢にあった室内で遊ぶ玩具を持っている

8 家庭以外で趣味の活動がある(スポーツ、音楽、体操などのクラブ)

9 記念のイベントや宗教儀礼などのお祝いがある(誕生日や洗礼式など)

10 ときどき友達を招いて遊んだり、食事をしたりする

11 学校が企画する有料のイベントに参加する(修学旅行や遠足)

12 宿題や勉強をするのに適した場所がある(十分に広くて静か)

13 一年に一度、一週間以上のバカンス旅行がある

14 古い家具を買い替える

15 支払いの遅れがない

16 インターネットのアクセス

17 必要に応じて自動車の個人使用ができる

 

経済的な理由により3つ以上、上記のことができない状態を「物資不足」と見なす。ゼロ歳〜15歳までが対象。

ポイント1〜13は統計局とボードワン財団で共通。14〜17はボードワン財団のみ。

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