ETIAS(エティアス)欧州渡航情報認証制度がベルギー旅行に必要

ETIAS(エティアス)欧州渡航情報認証制度がベルギー旅行に必要

ベルギーやヨーロッパへの渡航に関する新しい制度ETIASはご存知ですか?

シェンゲン圏への渡航者が、危険な犯罪者でないか事前にチェックして、安全な人だけに渡航のための認証を与える制度です。(European Travel Information and Authorization System >>>LINK 英語ページ

 

ETIAS制度の背景とメリット

この制度は治安維持が主な目的です。記憶に新しいところでは、2015年にパリ同時多発テロ、その翌年にはベルギーでも空港や地下鉄が爆破される痛ましいテロ事件が起きました。

こうした事件を未然に防ぎ、安全性を高めることを目的として、日本を含む全世界から欧州のシェンゲン圏内に渡航する方の身元チェックをすることが決まったのです。この制度のおかげで、皆さんがより安全にヨーロッパ旅行を楽しめるというメリットがあります。

「犯罪なんて私には関係ないよ」という方も、ヨーロッパへの旅行が決まったら、オンラインで申請しましょう。対象者はヨーロッパに90日以下の短期滞在をするすべての日本国籍者です。

ETIASは今後、渡航者の義務となります。2022年末頃から導入され、移行期間が過ぎるとETIASなしにはヨーロッパ旅行ができなくなります。これからのヨーロッパ旅行は、ETIASがパスポートと同じように必須アイテムとなるのです。

 

ETIASの申請の方法は?

日本人向けの申請フォームがオンラインで用意されますので、簡単に申請できます。多くの場合、数分で承認されますし、待ち時間は最大でも72時間以内と予想されています。

パスポートと手数料お支払いのためのクレジットカード番号をご用意いただければ、ご自身で申請できますが、もし難しい場合は家族や旅行会社の方に代理申請していただくことも可能です。料金は今のところ7ユーロになる予定です。

 

ベルギーでも必要になるの?

はい。2022年現在、日本からベルギーへの直行航空便も飛んでいます。シェンゲン加盟26ヵ国のうちのひとつであるベルギーでも、ETIASの渡航認証は必須です。旅行前に忘れないように申請しておきましょう。

朗報なのは、いったんETIASを取得すれば、有効期限3年間の間は、シェンゲン圏すべての国でその渡航認証が使えます。これ以外の書類や国境での審査がなくなるので、国から国へのスムーズな移動が可能になります。

ベルギーは比較的小さな国です。車で2、3時間も走るとすぐに隣国の国境にたどり着きます。ブリュッセルからパリ、アムステルダム、デュッセルドルフなど、観光やビジネスで移動する際、安全かつ時間のロスもなく旅することができるため快適です。

ただし、ETIASはシェンゲン協定に加盟していないEU加盟国では無効なので、備考欄に示した国名を参照してください。

 

→詳細サイト(日本語)

ヨーロッパ渡航のためのETIAS (エティアス)渡航認証制度

https://www.etias.co.jp/

備考:

【シェンゲン圏加盟国】

オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、サンマリノ、モナコ、バチカン以上26か国と3か国の極小国家。

【非シェンゲン圏のEU加盟国】

アイルランド、ブルガリア、クロアチア、キプロス、ルーマニア

ETIASは、テロの防止、そして旅行者や移民に適切かつ効率的に対応するための制度です。主旨を理解して、この制度に協力し、安全なヨーロッパの旅行を楽しみましょう。

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