太陽が恋しくて〜マデイラ島〜

どんよりとした曇り空に太陽は覆われて、ブリュッセルの街中が、まるでモノトーン階調のように見えるベルギーの長〜い冬。気分もなんとな〜く不安になったりするこの季節。

年末年始も近くなり、今年はどこで太陽を拝ませていただくかと旅行代理店に相談する相方と私に、
「マデイラ島はどう?」との提案。
「え、マデイラ島? って、どこ? 初めて聞くよ」と動揺する私たち。
「ポルトガル領にある島で、一年中温暖で花が咲き乱れる暖かい島ですよ〜、良いよ〜」との返答。
イチネンジュウ、花ガ咲キ乱レル、暖カイ島。
…そんな島があるのかと、しばし妄想にくれる私たちの脳裏。

と、いうわけで2013年〜2014年の年末年始にマデイラ島へ行った事をレポートさせていだきます。

マデイラ島DAY1〜2013年12月29日〜

ブリュッセルのザベンタム空港を早朝出発し、午前中にマデイラ島はフンシャル空港へ到着。
フライト時間は約3時間でした。
タクシーでホテルに無事到着し、とりあえずホテル周辺を散策する事にした私たち。


こんなにも青い空を見るのは久しぶりとそれだけで気分は高揚

ぶらぶら散策をしていると、「マデイラ島ツアーバス案内」の看板を発見!


しかもお値段もお手頃ではないですか!!

マデイラ島の道路は非常にクネクネしていて運転には注意が必要との情報を得ていた私の相方に、このツアーなら運転のストレスを追わせることもなく、二人で楽しめる、うってつけの選択じゃあないか〜ということで早速ツアーに申し込みすることに。

ちなみに私たちが使ったツアー会社はMadeira Island Bus Tours

この日とりあえず2つのツアーを申し込み、さらにテクテクと散策を続けました。


"年中花が咲き乱れる"にウソはなかったねマデイラ島

マデイラ島DAY2~2013年12月30日~

この日は KINGS LEVADAハイキングコース(12Km)に参加。ちなみにこのツアーの難易度はEASY。
朝8時すぎにホテルまでミニバスが迎えに来てくれ、同行してくれるガイドさんと観光客に軽く挨拶をして乗車し、他の参加者をすべてピックアップした後に目的地へと出発。途中軽食、トイレ休憩をはさみ、ハイキングの出発地へ辿り着きました。


ここがスタート地点。なんだか映画「ホビット」の舞台みたいですね

ガイドさんがこれからの概要を説明してくれるなかで、途中洞窟を抜けるところもあるのでトーチライト(懐中電灯)が必要との話。ガイドさんに持ってない旨伝えると借りる事ができましたが、性能はホドホドでしたね(苦笑)。スマホにライト機能がある人はそちらを使うのがおすすめかも。

それじゃあ出発です!


ところどころガイドさんの説明がありました。ここではマデイラ特有の植物のお話

マデイラ島はハイキングが好きな人には特にオススメします。


こんなに細い小道もありました。でも右側にはガードもついてるからね、落ちないように気をつけて!

もちろんマウンテンシューズなどの山歩きにふさわしい服装は必須ですよ。

いくつかの休憩ポイントとヴューポイントを経て

トーチライトを照らし、辿り着いたのは…

Caldeirão Verdeと呼ばれる細長くも大きな滝の麓でした。ここで持ってきたお弁当をみんなで頂きました。

マデイラ島DAY3~2013年12月31日~

今日はSOUTH-EAST TOURへ参加しました。
昨日はハイキングを楽しんだので今日は観光名所7カ所を回るツアーをチョイス。このツアーの私の1番のお目当てはマデイラ名産の籠を売っているCAMACHA。ここはツアーの2カ所目に廻る場所で、到着するやいなや店内に入ってみるとたくさんの種類、用途のかご、カゴ、籠!


マデイラ島にはお土産品も沢山あります。一番右の帽子は相方が「考える時にかぶりたい」と衝動買いしたマデイラの帽子

こんなにあるなんて〜!と気分はいやでも高揚します。しかし決められた時間内に的確な買い物をしなければという使命に駆られ、一つ一つしかも迅速に吟味する私。あらかじめ決めていたイメージと一致するものをいくつかチョイスし、さらにお土産をプラスしてレジへ。
ここは手工芸好きな方にはオススメです。私も手工芸が好きなので、もうちょっと時間をかけて見たかったという思いと、いやいや無駄遣いしなくて良かったという思いと、半々な気持ちのまま後にしたのでした。

この日のベストヴューポイントとなったのはここPonta de Sao Lourenco。ビューティフォォォォォ!!!

そしてホテルに戻ると今夜の花火目当てに沢山のクルーザーや船が港に集まっていました。

マデイラ島DAY4~2014年1月1日~

新年に切り替わる時刻0:00に合わせてフンシャル地区各地から一斉に打ち上げられる花火、花火、花火。この花火を見るために世界各国からクルーズ船と観光客が集まるマデイラ島の一大イベント。これは素晴らしかった! 到底写真では伝わらないので是非行って体感していただきたいです。


新年の午前0時から約10分間花火は打ち上げられます

さて新年を祝う賑やかな一夜が明け、この日はフンシャル市内をぶらりと観光することにしました。
旧市街を歩くと建物のドアからドアには思い思いのアートがちりばめられていました。
巷でいうお洒落なカフェも沢山ありましたよ。

セントラル付近ではマデイラ伝統のフォークダンスに遭遇!


衣装がカワイイよね

ますますマデイラ島が好きになる私たちなのでありました。

マデイラ島DAY5~2014年1月2日~

この日はホテルで友達になったカップルと共に再び旧市街にあるレストラン『riso』へランチを食べに行きました。


旧市街の外れに佇むレストラン「riso」

このレストランはホテルにあったガイドブックに載っていて興味を引かれたのですが、名前も『お米』というだけあり米をメインにしたメニューが中心、日本人の私としては是非チェックしてみたい!と思ったのです。お味の方は4人とも注文したものに大満足できました。各テーブルからは海が一望できて素敵なレストランでしたよ。

その後フィッシュマーケットを通過して、ケーブルカーに乗ってMonteへゴー。


左の魚はマデイラでよく食べられる黒太刀魚。日本の太刀魚よりも黒い! ケーブルカーは片道10ユーロ。フンシャル市内が見渡せます。

そしてJardim Tropical Monte Palaceを訪れました。


西洋とアジア風の庭園をメインに博物館、カフェなどがあり、気分が落ち着く素敵な庭園

そしていよいよ本日のメインイベントマデイラ名物CARROS DE CESTO TOBOGGANへ!

これは写真にある籠に乗って2kmの坂道をジェットコースターよろしく滑り落ちるというもの。操縦してくれるのはマデイラハットをかぶったお兄さん2人。さっそく私たちも料金30ユーロを払って籠に乗り込みます。


うおおおお!!!結構なスピード♪

パンッ、パーンッとお兄さん足で地面を蹴り、方向を決めスピードを上げ、颯爽と滑り降りたわけでございます。途中カメラマンさんが写真を撮ってくれるので後で購入したい人はゴール地点で売ってます。

マデイラ島DAY6~2014年1月3日~

NORTH-WEST TOURへ参加。
マデイラ名物カクテルその名もPONCHAを観光名所でいただきました。


ここはポンチャを売ってるお土産屋さん。右の帽子はまたもや相方が「もう一つあってもいいよね?」と購入

ガイドのおじさん曰く、「このポンチャを3杯飲んだらポルトガル語が話せるんだよ〜」とご愛嬌たっぷりに話してました。
それとマデイラ島の特産物の一つはバナナなんだけど、このバナナには2種類あって、どちらもとても甘くて美味しいんだけど、値段が高い方は、ことさら甘くて美味しいんだよ〜、と話してたのが印象に残り、後にホテルでバナナを食したところ本当に甘くて、普段食べるものとは味が全然違うのにビックリ。サイズもマデイラのものは一回り程小さかったです。
あとでコンビニSPARで買ったマデイラ産とシールが貼ってあった乾燥バナナとバナナチップも甘くて美味しくて、しばらくはバナナの虜になりました。


この日のランチ左は黒太刀魚のフライに揚げバナナ添え。右はカツオのステーキ

マデイラ島DAY7~2014年1月4日~

いよいよ明日の朝マデイラ島とお別れです。そして今日はRABACAL 25 FONTESのハイキングへ参加。
まずは最初の休憩ポイントのスーパーマーケットで昼食とおやつを購入しスタート地点へ。

いよいよ出発です!難易度はEASYでしたが前回のKINGS LEVADAに比べるとアップダウンが多く、これ難易度MODERATEでも良いんじゃない?と相方と話しながら歩きました。


旅は道連れ、世は情けは万国共通なんですね

途中の休憩ポイントでは小鳥たちが観光客に慣れていて、おやつ欲しそうに愛想を振りまいてました。


山の中で生活してる割りには、けっこうポッチャリした鳥じゃないの?

道中滝が沢山ありました。小道はこの通り割りと歩きやすくなっています。


マデイラ島は水が豊富なんですね〜。島全体が潤ってる感じ

そして目的地のRABACAL 25 FONTESの滝へ到着。ここで持参したランチを食しました。

帰り道にもいくつか洞窟があり、そのうちの一つは800mくらいあったように記憶してます。
長いトンネルを抜けると…、そこには山小屋がありました。

帰り道立ち寄ったカフェでビールを一杯、ああ幸せ。

いよいよ明日、ブリュッセルへ帰ります。

マデイラ島7DAYS~まとめ~

今回のマデイラ島を旅行して聞いたことなどを記録しておきます。
・ガイドさん曰く1月が一番雨が多い時期だと言っていました。ツアー中に雨のため行けなくなった場所が1カ所ありました。
・お天気は1日に雨、曇り、晴れと絶え間なく変化している印象を受けました。滞在中は午前中ぐずついて、午後は比較的良い天気になるパターンが多かったように思います。
・気温は朝晩は冷えますが、日中お天気が良ければ薄着で過ごせました。
・言葉は少しの英語が話せ、理解できれば問題ないように感じました。
・マデイラ島に来るならいつがオススメですか?と現地の人に聞いたところ「春!フラワーカーニバルがあるよ!」とのこと。
・日帰りのパッケージツアーがとても充実しています。私たちはハイキングや観光名所のを選びましたがイルカやクジラを見るボートのツアーもありました。
・マデイラ島には砂丘(ビーチ)は無いと聞きました。
・日本からマデイラ島にくるのはとても遠いですが、ベルギーを始めヨーロッパに住んでいる方にはとてもアクセスしやすい島だと感じました。
・大晦日のホテルのディナーは豪華です。服装も皆ドレスアップしていますので相応しい洋服を持って行くことをオススメします。

おすすめ新着記事