2024年6月9日の選挙から、ブリュッセル地域政府の連立組閣はいまだに実現されていない。1月30日で記録的な600日に達する。
組閣が困難なのは、政党連立で全体(89議席)の過半数を達成すればよい、というだけでなく、仏語(72議席)と蘭語(17議席)、それぞれの言語グループでも過半数を達成しなければならないという厳しい条件があるためだ。
しかも単なる数合わせの問題ではない。右から左まで方向性の違う政党同士が政策をすりあわせる必要がある。
現状は互いに「拒否権」を発動することで、ブリュッセル政治は「行き詰まり」に陥ってしまった。
蘭語イスラム系政党は受け入れられるのか?
1月後半、地元雑誌に答えるかたちで仏語環境政党Ecoloの議員ジョン・ピッツセが蘭語イスラム系政党チーム・フアド・アイダール(3議席)を連立交渉のテーブルに招くことを提案した。
党首アイダール氏はモロッコ系の家庭で生まれ蘭語社会党で活動していたが、党内から人種差別的な発言が出たことなどから離党独立し、イスラム系住民の権利保護を訴えて支持を拡大している。民族と宗教の対立を乗り越えての連立は可能だろうか?
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障害者施設を訪問するフアド・アイダール党首。イスラム系住民の立場を代弁する左派政治家は「ブリュッセル市民のために政治家は与えられた責任を果たすべき。極右以外の政党とは連立できる」と参加に前向きな姿勢だ。
(編)

