ヴァル・デュー Val-Dieu 悪魔から神へ改名された谷で作られる修道院ビール

ヴァル・デュー Val-Dieu 悪魔から神へ改名された谷で作られる修道院ビール

ヴァル・デューは、ベルギー南東部にあるリエージュ州のオーベルで醸造される修道院ビール。

エチケットが新しいデザインになったので、改めて飲んでみました。

古き良き時代のデザインでも、飲ん兵衛には関係ないというか、むしろ見た目の味わいがあるほうが、そそるものですが、いやー、すっかりイマドキな装いになりましたな〜。

ビールはまったく飲まない妻も、「このエチケット可愛い〜。素敵〜」と絶賛していたので、マーケティングは成功していますね。

さて、肝心の味はというと、こちらはアルコール度数9%のトリプルという種類で、黄金色の強い酒でございます。

非常にバランスが取れていて飲みやすく、ホップの香りも感じがよく、少しコクも感じられて美味い。すべてにおいて質が高い。伝統的な奇をてらわない王道。

酵母は修道院独自のものを、水は名水で知られるジレップ(Gileppe)のダムから運んで使っているそうです。

 

修道院ビールの歴史

ベルギービールについてお詳しい方は、基礎知識ですが、簡単に書いておくと、、、

中世のヨーロッパ。清潔な水を確保するのが難しかった時代。アルコールや香草で殺菌した飲み物、つまりはビールが安全だとして重宝されました。

そのビールを作る権利を手にしていたのがキリスト教の修道院で、ベルギーの歴史あるビールは、こうした宗教組織の伝統を引き継いでいます。

歴史ある修道院は協会をつくり、ベルギーを中心に「トラピスト・ビール」という称号を作り出しました。キリスト教の修道院が直接運営し、慈善事業などにも参加するのが条件で、新参者が入るのは非常に難しい狭き門です。(リンク

そこには入れないけれども、修道院のビール製造にルーツをもつところを「アベイ・ビール」と総称し、これまたロゴが存在します。ヴァル・デューもそのひとつ。

多くは企業が経営しています。そのなかで、ヴァル・デューは修道院の敷地内で醸造している数少ないビールです。しかし、「売れている」つまり需要が高まっているために、製造拡大を検討しているそうな。おおきな工場をつくって、修道院からまったく離れてしまうのは、なんだか抵抗ありますね。

 

ヴァル・デューの歴史

1216年。人の住めない「悪魔の谷」と呼ばれた土地に、マーストリヒトに近いホフト(Hocht)から修道僧たちがやってきました。彼らはその地を「神の谷」と改名し、修道院を作りました。

修道院は宗教の破壊をもたらしたフランス革命の災禍には遭わず、厳格な戒律で知られるシトー会の教えを今でも守っています。このビールも修道院の敷地内で作られたものです。

二つの輪は「平和のつながり」

可愛いなと思ったエチケットのデザインにも秘密が隠されていました。

輪っかが二つ重なっていますね。これは修道院のあちらこちらに見えるもので、In Vinculo Pacisというラテン語から来ています。「平和のつながり」という意味ですが、新約聖書の「エフェソの信徒への手紙」から取られているそうで、該当部分を少し書き出してみました。

実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自身の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律づくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。(日本聖書教会刊2002版)

 

ヴァル・デュー公式サイト
https://www.val-dieu.com/

6.mar.2020

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