オランダ発の大手ディスカウントショップであるActionは、台所用品から趣味、園芸、玩具など幅広い日用雑貨を提供している。豊富な品揃えと低価格で、消費者にとっては買い物も楽しく家計にも優しい。
ところが、商業的大成功の裏で、従業員に過酷な労働を強いている実態が指摘され問題となっている。
このチェーン店は2005年にベルギーにも進出し、ヨーロッパ12ヵ国に多数の店舗を構える。業績は好調。2024年の1月から9月の間に実に96億ユーロもの売り上げを記録し、2023年の同時期に比べ20.9%の経済成長を実現した。
しかしベルギー公共放送RTBFの潜入調査によると、従業員たちは極めて短い時間で商品運搬用の荷台を空にし、店舗に陳列するよう強いられており、その時間管理も厳しく指示されているとのこと。
そのうえ残業代の未払いや実労働時間のマネージャーによる改ざんなどが行われていることも発覚した。
以前ここで働いていたとある従業員は、同社の労働環境を「現代の奴隷制度」だと語った。この一年間で、全従業員のなんと7割が離職したとの報告もある。
企業側には、今後より丁寧な説明が求められるであろう。