ベルギー首相バート・ドゥウェーヴァー氏は9月16日、連邦議会で、国の財政問題を長期的に解決するためには、大規模な「国家改革」が必要だと考えを示した。 現在、連邦政府は約100億ユーロ規模の財政再建に取り組んでいる。しかし首相によると、これだけでは十分ではなく、次の議会任期にはさらに約100億ユーロの削減が必要になる可能性があるという。
ドゥウェーヴァー首相が問題視しているのは、単なる歳出削減だけではない。ベルギーでは、過去の国家改革によって連邦政府と地域政府の役割が複雑に分かれ、税収や社会保障などの負担と権限の分配にも大きな課題が生じている。首相は、現在の制度のままでは、財政を健全化する余地が次第に小さくなると指摘した。
そのため、連邦政府とフランダース、ワロン、ブリュッセルなど各地域との権限や財政負担の分担を改めて見直す必要があるという。ただし、歳出削減や国家改革をめぐっては政党間の意見の隔たりも大きい。
予算をめぐる議論のなかで、首相の原案には連立のMR、Engagésなどからは明確な批判のトーンが見て取れる。今後、連立政府に亀裂が入るのは必至の模様だ。
(山)

