ヨーロッパ人の半数が過体重に悩む

ヨーロッパ人の半数が過体重に悩む

16歳以上のヨーロッパ人の約半数が過体重であるという衝撃のデータが公開された。

欧州所得・生活状況調査によれば、2022年にはヨーロッパ諸国に住む16歳以上の人の50.6%が過体重または肥満の状態にあり、その割合は南欧よりも東欧の国の方が高い傾向にあることが判明した。国別ではイタリアが41.3%と最も低く、マルタが62.0%と最も高い結果となった。

年齢別にみると、最も割合の低い16歳から24歳の過体重率は20.3%だったが、最も高い65歳から74歳では63.6%にも上った。

また、男女別では、男性の方が女性よりも比率は高く、イタリアでは男女で18.9%も開きがあることが明らかになった。さらに、女性に限ると、学歴が高い人ほど過体重率は下がるという結果が出た。

 

WHOによれば、1990年以降、肥満の人の割合は倍増した。運動習慣の低下やエネルギーの多い食事の過剰摂取の結果、富裕層でない人でも過体重の状態に陥りやすくなっているのだ。慢性的な病気のリスクを高める過体重にならないよう、私たち一人一人が健康に留意する必要性が今、高まっている。 (編)

© Eurostat - IMAGE, 07/2024

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