スペイン・バレンシア州にある港町アリカンテ(Alicante)。
ガイドブックの写真ではよく見ていましたが、実際に訪れて感じた第一印象は「想像以上に、空と海が近い」 ということ。
到着してすぐ、湿度の低いさらりとした海風に吹かれながら、“あ、これは絶対に好きになる街だ” と確信しました。
この記事では、私が巡ったスポットや食体験を交えながら、アリカンテの魅力をじっくりご紹介します。
—— 2泊3日でも心からリフレッシュできる実体験レポート
■ 1日目:青とオレンジのコントラストに包まれる日
◆ 空港から市内へ。アクセスの良さに驚く
アリカンテ=エルチェ空港から市内までは、空港バス(C-6)で20分ほど。車窓から見えるのはヤシの木、白壁の建物、そして遠くに見える海。
「海のある街に来た」という高揚感が一気に押し寄せてきます。ホテルに荷物を預け、街歩きスタート。
◆ 旧市街のカラフルな世界へ
まず足を向けたのは、旧市街の中でも特に可愛い「サンタ・クルス地区」。
狭い坂道の両側に、青・黄色・白など鮮やかな家々が続き、窓辺にはカラフルな植木鉢が並びます。
観光地というよりも「暮らしている人の温度」が感じられて、歩くだけでも楽しく、気づけば写真を撮りすぎるエリアです。
◆ サンタ・バルバラ城:街を見渡す“特等席”
坂を登り続け、たどり着くのがアリカンテの象徴サンタ・バルバラ城(Castillo de Santa Bárbara)。
頂上に広がるのは、真っ青な地中海とオレンジ色の旧市街の屋根の絶景。
この瞬間こそ、アリカンテに来たことを実感します。
私は頂上のベンチに座り、潮風に吹かれながらしばらくぼーっとしていました。
海を見下ろすだけで心がリセットされるような感覚。ここは本当に、時間を忘れる場所です。
■ 2日目:海を感じる一日をたっぷりと
◆ 朝のエスポラデ・デ・エスパーニャを散歩
アリカンテの旅で「ここを歩かずには帰れない」と思ったのが、海沿いに続く並木道 エスポラデ・デ・エスパーニャ(Explanada de España)。
赤・黒・クリームの大理石を使った波模様の遊歩道はアートのよう。朝はランナーや犬を連れた人が多く、街の生活を感じられます。
何より、ここを歩いていると“あ、地中海沿いの街に来たんだ”と実感させてくれる雰囲気が好きです。
◆ ビーチでのんびり昼時間
昼は歩いてすぐ近くの ポスティゲットビーチ(Playa del Postiguet) も便利ですが、、、、もしより美しい白い砂浜のビーチに行きたいという方におすすめは、サン・ホワンビーチ(San Juan Playa) です。
ビーチタオルを敷いて寝転ぶと、潮の匂いと日差し、浜辺の子どもたちの笑い声が心地よくて、ついそのまま昼寝してしまいそうに。
ビーチ沿いのバーで飲む「クララ」(ビール+レモンソーダ)は夏のアリカンテにぴったりの爽快さ。
歩き疲れた身体に、最高にしみます。
◆ 港エリアで過ごす夕暮れのひととき
アリカンテ港は大きすぎず、散歩するのにちょうどよいサイズ。夕方は特に美しく、海がオレンジ色に染まっていく景色は何度見ても飽きません。
ヨットやクルーザーが並ぶ静かな港を眺めながら、海沿いのテラスで一休み。旅の中でもっとも贅沢な時間でした。
■ 夜のバル巡り:アリカンテで絶対に外せない楽しみ
アリカンテの夜は“静かに賑やか”。
大騒ぎしているわけではないのに、街全体がふんわりと活気づく時間帯です。
◆ バルで味わう「アロス・ア・バンダ」
アリカンテ名物の米料理 「アロス・ア・バンダ(Arroz a Banda)」 は必食。
魚介のスープで炊いた深い味わいが特徴で、パエリアよりも“しっとり”していてとても食べやすい。
地元客が多いバルのカウンターで、料理を受け取るときに店員さんが「今日はムール貝がとても新鮮だよ!」と笑顔で教えてくれたり。
その距離の近さが、スペインの魅力でもあります。
◆ タパスをつまみながらワインを一杯
アリカンテのワインはフルーティで飲みやすいものが多く、タパスとの相性が抜群。
・ガリシア地方風タコ(Pulpo)
・マリネした魚のピンチョス
・アリオリ(アイオリ)とパン
など、軽いものを少しずつ楽しむのが最高の夜の過ごし方です。
気づけば2軒、3軒とハシゴしてしまうのがバル文化の楽しいところ。
■ 3日目:街のリズムに自然と馴染む
◆ 朝の市場で“地元の日常”を覗く
最終日は、アリカンテ中央市場へ。
色鮮やかなフルーツ、山盛りのオリーブ、ひときわ大きなエビや魚が並ぶ魚介コーナー。とにかく活気があって、見ているだけで楽しい場所です。
フレッシュジュースを片手に歩きながら、地元の人たちがおしゃべりしている様子を眺めていると、この街の穏やかなリズムが肌で感じられます。
◆ 街歩きの締めは「気まま散策」
アリカンテは巨大な街ではないので、最終日は気の向くままに街をぐるっと散歩。
・遊歩道でアイスを食べる家族
・午前中から海を見る老人たち
・テラス席でコーヒーを飲みながら新聞を読む人
そのゆったりした時間の流れがとても心地よく、
観光地に来ているというより“誰かの街を少しの間お借りしている”
そんな感覚になりました。
■ アリカンテを旅して思ったこと
アリカンテは、
「何か派手な観光名所がある街」ではありません。
でも、だからこそ
“心がほどけるような旅” ができる街です。
・海のそばで過ごす穏やかな時間
・色鮮やかな旧市街の坂道
・日常の中にあるバル文化
・太陽の下でのんびりする人々
そのひとつひとつが旅人にやさしく、リラックスしたい人には最高の滞在になるはず。
私はアリカンテを去る際、「きっとまた来るんだろうな」と自然に思っていました。
■ 旅行者向けワンポイントメモ
● 訪れるのにおすすめの季節
3〜6月、9〜10月は気候が安定していて過ごしやすい。
● 予算感
バルは1皿3〜5€ほどで、食べ歩きが楽しい。
● 服装
海風が強い日があるので、軽い羽織りがあると安心。
● 滞在のモデルケース
2〜3泊あれば主要スポットをゆったり観光できる。

