Toto le hérosはトトの悲劇的人生を描いたベルギー映画。邦題は『トト・ザ・ヒーロー』。(91年・フランス語・91分)
生まれたときに産院で火災が発生。避難するときに取り違えられたトトとアルフレッド。
トトの家族はパイロットの父と母、姉のアリスと弟のセレスタンの5人家族。トトは自分が本当は家族の一員でないと思いつつも、幸せな少年時代を送る。一方のアルフレッドはスーパーを経営する裕福な家で育つ。人生が入れ替えられた二人は、お互いを意識してライバル的存在になる。
Charles Trenet - Boum
シャルル・トレネの歌う「ブン Boum 」がトトの家族の幸せの象徴。トトと「姉」のアリスはお互いに好意を持ちはじめる。しかし、家族は次々と不幸に見舞われる。
どうしてもアリスへの恋心を捨てきれないことで、トトは数奇な運命に翻弄される人生へと駆り立てられる。赤ん坊から老人になるまで、トトの人生がフラッシュバックで交差する構成で描かれる。テーマ曲とは裏腹にシリアスで悲しい映画。
少女時代のアリスの個性的な眼差しが美しい。サンドリン・ブランク Sandrine Blancke は1978年生まれのウックル出身。本作で女優デビューした彼女は、その後ベルギー、フランスの映画・舞台に多数出演している。「泳げない娘たち」、「シスタースマイル ドミニクの歌」、「イヴ・サン・ローラン」など。シスタースマイルの恋人役で、いい演技していました。
【配役】
トト(老人): ミシェル・ブーケ Michel Bouquet
トト(盛年): ジョー・ドゥ・バッケル Jo De Backer
アリス(少女): サンドリン・ブランク Sandrine Blancke
エヴリン(盛年): ミレイユ・ペリエ Mireille Perrier
アルフレッド(盛年): ディディエ・フェルネイ Didier Ferney
セレスタン(盛年): パスカル・デュクネ Pascal Duquenne
【制作】
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル Jaco Van Dormael
注:ブリュッセルのレンタルビデオで借りると、古いものだと字幕が出ないことがあります。字幕を出したい方は、最初にオランダ語を選択すると、英語かオランダ語の字幕を選べる設定になっています。吹き替えではありません。