ブリュッセルの中心部を離れた住宅地に建つこの美術館は、オランダ人の銀行家であった ダヴィッド・ヴァン・ビューレン氏と名門オラニエ家出身のアリス夫妻が実際に居住していた邸宅です。
二人とも芸術に造詣が深く、また多くの著名なアーティストたちと個人的な交友関係を結んでいたため、当時、この邸宅は、多くの芸術家や著名人の集う社交の場となっていたようです。
邸宅に残るほとんどの家具調度品は、ヴァン・ビューレン氏自らデザインして制作させた一点ものの作品群です。また、アール・デコ調の絨毯やデルフト焼きの陶磁器をはじめ、支援していたベルギーの画家、ギュスターブ・ヴァン・ドゥ・ウーステインの静物画などコレクション、ブリューゲル(父)の『イカロスの墜落』、小ぶりではありますが藤田嗣治の『キューピッド』も飾ってあります。
部屋の中央に座するアールデコ調のピアノは、エリック・サティが所有していたとのことです。以前はアンソールや、ゴッホなどの作品もありましたが、残念ながら去年盗難に遭い、現在はここで鑑賞することは叶いません。
また、この美術館には、非常に良く手入れされた、ローズ・ガーデンや植え込みを使った迷路のある素晴らしい庭園もあります。バレンタインデーには、アリス夫人が夫を亡くした後に彼を想って作ったといわれるハートの庭を、カップルで散歩するのもロマンティックで素敵でしょう。
Musée David et Alice van Buuren
開館時間:14:00-17:30
閉館日:火曜
料金:
美術館と庭園の見学:一般10euro、65歳以上 8euro、学生5euro
庭園のみの見学:一般5euro、65歳以上4euro、学生2.50euro
12歳未満は無料
日本語の内容説明文章あり
館内は写真撮影禁止
団体は要予約
住所 : 41, avenue Léo Errera, 1180 Uccle
電話 : +32(0)2 343 48 51
FAX : +32(0)2 347 66 89
URL : http://www.museumvanbuuren.com/