国際免許証を用意して、ベルギーで車を運転しながら旅行なんて、素敵ですね。
ビジネス旅行の方も、よくレンタカーを利用なさいます。
さて、空港で予約した車をピックアップして、いざ街中に来ると、路肩で縦列駐車する場面が多いものです。
慣れない車、はじめての街、狭いスペースとなれば、なかなか難易度が高いものです。あなたは今、縦列駐車で苦労しています。
そこに親切な助っ人のおじさんが登場。「もう少し右にハンドルきって!」「真っ直ぐバック」「はい、左いっぱい」と、ジェスチャーで駐車の指示を出してくれます。
無事に縦列駐車が完了。やれやれ、ありがたいな〜。
と思ったら、親切なおじさんが、「タイヤがパンクしているよ」というではないですか。
驚いて、外に出て確認します。
「ううん? あれ? パンクしていないね」と私。
「ああ、よかった。大丈夫みたいだね。日本から来たのかい?」と、おじさん。
「そうそう。今日到着したんだ」
「じゃあ、ベルギー楽しんでね。バイバイ」と、親切はおじさんは去っていきました。
やれやれ。
「さて、荷物をもって出かけよう。あれ? ドアが開いている??」
座席に置いたバッグも見当たりません。
そうです。駐車とパンク騒動に集中していたら、だれか別の人物が座席のドアをこっそり開けて、荷物を盗んでいったのです。
人間の心理をついたパターン攻撃
路上や公共の場所で発生するこうした強盗、詐欺のケースは、結局のところ「人間の心理」と「状況」をうまく利用して、だれか一人がスキをつくり、仲間が実際の犯行を行うという場合が多いです。
注意をそらす、貴重品を取りやすい状態にさせる、強奪して逃げる、一連のアクションを複数の人間が連携して行います。
日本で流行っている劇場版オレオレ詐欺のようなものだと思っていただければ、イメージしやすいでしょうか?