ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン主演のベルギー映画『ルンバ』。題名通り、ルンバを愛するアマチュア・ダンサーの奇妙な世界観を描いたシュールな作品。(Rumba 2008年 77分 フランス語)
あらすじ
学校で体育の先生をしているドムと、英語の先生のフィオナは、ルンバを心から愛している。プライベートの時間は練習に没頭し、アマチュア大会で優勝するほどの実力がある。
ある日、大会からの帰り道、二人のルンバ人生を左右する運命が突然訪れる。襲いかかる数々の悲劇にも負けず、ルンバを愛する二人がシュールな映像世界で踊る姿が印象的に残る。
感想
アート系のビデオを数多く揃えるサンジル地区のVIDEO EXPRESSのお兄さんイチオシのベルギー映画。「とても愉快な映画だよ」ということで気軽に見始めたら、物語の展開がシュールすぎて、もはや恐怖を感じるほど。原色の明るい色づかいにだまされた・・・。
シュール、それはベルギー芸術の一つの側面かもしれないと考えると、まさにベルギーらしいと言えます。マグリットなど思わせます。
俳優のドミニクとフィオナは、チャップリンが演じるような無声映画の道化役に強く影響を受けて、セリフ少なめで俳優の体の動きで見せる映画をデュオで作り続けているようです。ちょっとクセになりそうな世界。別の作品もチェックしていきたいと思います。
おまけ
別の映画『ロスト・イン・パリ』で日本公開時に撮影されたインタビューを見つけたので、ご紹介しておきます。ベルギーで活動するアーティストの雰囲気が、ほんわかと伝わってきますね〜。
written by Tyltyl 2.dec.2018