フレデリック・ブロンデール Frederic Blondeel 首都ブリュッセルで最高のショコラティエは職人気質の親日家

フレデリック・ブロンデール Frederic Blondeel 首都ブリュッセルで最高のショコラティエは職人気質の親日家

フレデリック・ブロンデールといえば、20年以上のキャリアを誇るベルギーの有名ショコラティエ。彼は今も新しい挑戦を続ける味覚のアーティストです。チョコレートの品質を追求してやまないブロンデール氏のファクトリー・ショップを訪問しました。

フレデリック・ブロンデールのファクトリーショップ

ファクトリー・ショップを訪問

ブリュッセルの街の中心から少し離れた住宅地に、そのチョコレート工場はあります。広い敷地で駐車スペースもあるので、車でのアクセスが便利。もしくは中央駅から地下鉄メトロで5分電車にのれば、最寄りの駅(Étangs Noirs/Zwarte Vijvers)に到着します。 フレデリック・ブロンデールのファクトリーショップ店内

温かい印象の店内と、清潔感あふれる工場が一体となった場所。

2019年、首都ブリュッセルで最高のショコラティエ

ブロンデールは、権威あるグルメガイド本ゴー・ミヨ(Gault Millau)において、最高ショコラティエのグループのなかでも、特に「ブリュッセルの2019年最優秀賞」に輝きました。
ベルギーで500社以上あるとされるブランドのなかで、ゴー・ミヨは140社を推奨していますが、さらにその年の最優秀賞は首都ブリュッセル、フランダース地方、ワロン地方の3地域につき1社しか選ばれません。チョコレート強国ベルギーにおいて、その名誉がいかに達成困難か、お分かりいただけるでしょうか。

ブロンデールが特別な理由

数多いブランドのなかで、なぜブロンデールが素晴らしいのか、それは原料であるカカオ豆を輸入し、その後の製造過程を完全に自社工場で行っているからです。100パーセント手作りと言えます。

特にカカオ豆を炒って香りを引き出す「焙炒」という工程は、ショコラティエの感性が多いに発揮される重要な瞬間です。(あまり大きな声では言えないけれど、こうした作業を外部委託しているメーカーも多いのが実状)

寒いベルギーでカカオ栽培はできないけれど、厳選した豆を大切にチョコレートに加工していく仕事をブリュッセルで行っているのです。

実は、フレデリック・ブロンデール氏は、家業がコーヒー工場という出身。おじいさんの代から、コーヒーが焙煎される香りのなかで育ちました。原材料である豆から、どのように最高の香りを引き出すか、子どもの頃から体に染み付いた感覚を持っています。

フレデリックさんがチョコレートを作りはじめた当初、おじいさんの使っていた1953年製のロースターを使ってカカオ豆を焙炒していました。(現在は、最新の機械に移行) 

フレデリック・ブロンデールのカカオ豆選び

原材料である豆の善し悪しも、他のショコラティエたちが選別に苦労しているなか、彼だけが深いレベルで品質を見極めることができる才能に恵まれています。

日本との深いつながり

フレデリックさんの来日経験はすでに30回以上。おもにバレンタイン時期に来日し、多くのファンを獲得しています。最初の来日は10年以上も前。地方の小さな会場で販売したときには、長い行列ができて2時間ほどですべて売り切れてしまった想い出があります。

ブリュッセルで最高賞に輝いた後でも、あくまでも謙虚な姿勢を保ち続ける巨匠は、「自分の小さなビジネス」を、日本のファンの皆さんがずっと支援してくれてきたことに大変感謝しています。普通では「ありえない」体験として、チョコレートの味の感想をお手紙でいただいたり、心のこもったプレゼントをもらったり、という大切な想い出を嬉しそうに語ってくれました。

日本語でいうと、まさに「職人気質」なショコラティエ。
味はもちろん、創作への情熱に敏感な日本人コミュニティーに受け入れられたのは、当然の結果のようです。

過去、現在、未来を味わう提案

お店では、種類豊富なプラリネが並んでいます。箱のサイズを選んでから、希望のチョコレートを詰めてもらうことができますが、どの味にすればいいか、迷ってしまいます。

特別に、フレデリックさんに青い鳥読者の皆様へのおすすめを伺うと、「自分のルーツや未来について表現できるもの」と、いくつか紹介してくれました。

まずは、カルペ・ディエム(Carpe Diemこの日をつかめ)は、香り高いコーヒー味。祖父の代から続く家業を象徴しています。

次にグリーン・ガーデン(Green Garden 緑の庭)は、チョコレートの世界に入る前に、三ツ星レストランの料理人だった時代の想い出がつまっています。バジル味。

そして、エロイーズ(Eloïse)は、愛娘のお名前。食べてしまいたくなるほど可愛いお嬢さんのお写真は、レジの上の壁にかけられています。家族で支え合って、未来へ向けて進化を続ける気持ちがこめられています。グリーン・カルダモンとカシスの香り。(写真下)

愛娘エロイーズの名前がつけられた自信作

カカオ豆生産者と一緒に作り上げる味と香り

青い鳥編集部の取材時、ちょうどインドのカカオ生産者さんがフレデリック・ブロンデールを訪問していました。 フレデリック・ブロンデールを訪問中のカカオ生産者

ベルギー出身の女性で、現在は家族と一緒にインドに在住してカカオ豆やスパイスの生産にたずさわっています。

インドはあまりカカオ生産という知名度はないものの、名前よりも品質に惚れたフレデリックさんの嗅覚で原材料として採用。

フレデリック・ブロンデールのファクトリーショップ店内

魅力的な工場ディスカウントと特別なホットチョコレート

この記事が書かれた2019年末、ファクトリーショップでは、多くの商品が20%割引の価格でお求めいただけます。最高クオリティーのベルギーチョコレートが、作り立ての状態で、しかも安く手に入るとなれば、とても魅力的です。日本ではバレンタイン時期に少量しか手に入らない味を、ぜひ家族や友人と分かち合いたいものです。

また、工場でしか飲めない特製ホットチョコレートが絶品。芳醇なカカオの香りに圧倒されます。普通のホットチョコレートよりも、甘さ控えめなのも、大人の嗜好にマッチします。(甘いのが好きな方は、店員さんにご相談を)ショップ内にカフェコーナーがあるので、ぜひご賞味ください。編集長おすすめの逸品です!

フレデリック・ブロンデール Frederic Blondeel

Rue de Ganshoren 39, 1081 Brussels-Koekelberg
オープン:月〜土曜 9:30 - 18:15

フレデリック・ブロンデールのチョコレート工場フレデリック・ブロンデールのチョコレート工場ゴー・ミヨの最優秀賞を受賞ショコラティエのフレデリック・ブロンデール氏

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